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押立神社本殿・大門の概要を知りたい。(滋賀県立図書館)

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押立神社は東近江市北菩提寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「本殿は、南北朝時代(1373年=応安6)に建立された正面柱間3間、奥行3間の流造(ながれづくり)で、県下に多数現存する前室付流造の1棟であるが、なかでも古例に属し、平面規模も大きい堂々とした建物のである。外観は向拝廻りが後世に改変をうけているが、正面中央間の蟇股(かえるまた)や妻飾の拳鼻(こぶしはな)は当初の姿をよくのこしている。外陣は中央間を吹寄せ格子の蔀戸(しとみど)とし側面には竹の節欄間を飾るなど開放的な意匠が特徴である。母屋は(中略)奥1間通の床を1段高く組み間柱をたてるなどして、内々陣ができる過渡的な構造をもっている。なお、蟇股は内部彫刻は一般的な宝珠であるが、輪郭は肩が2段になりたいへんめずらしく著名である。大門は1444年(文安元)に建立された入母屋造檜皮葺(ひわだぶき)の規模の大きい四脚門で、間口4.60m、奥行3.08mを有する。組物は出三斗(でみつど)の詰組で天井は組入天井である。(中略)木鼻(こぶしばな)、実肘木(さねひじき)に室町時代中期の様式がしのばれる。重要文化財。(大上直樹)」とあります。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.127,

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