園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「光浄院は園城寺の子院の一つで、室町中期に山岡美作守資広が創立したとつたえ、その子孫暹慶は光浄院に住したが、還俗して織田信長、豊臣秀吉につかえ、のち再び入道となって道阿弥となのった。1595年(文禄4)秀吉の園城寺破却後、照高院道澄とともに秀吉の恩赦をえるため努力し、客殿は1601年(慶長6)に再建をみた。この客殿は南側に中門廊と広縁をもうけ、東妻を正面として車寄部に軒唐破風(のきからはふ)をつけ、屋根はこけら葺(ぶき)、平面構成は桃山時代書院造の典型的なものである。内部は南側の主室の列(18畳、18畳、12畳、東端に狭屋間(さやまのま)6畳)と北側の控間の列(4畳、8畳、12畳、東端に4畳の狭屋間)の2列構成で、主室の正面(西側)に床と棚、北境には帳台構、南側には2畳の上段間を突き出し、その間にも床と付書院をもうけて、変化にとんだみごとな構成美をみせている。(中略)国宝。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.136-137,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
4 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
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