園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「園城寺金堂は1595年(文禄4)に豊臣秀吉の命令によってとりこわされ、延暦寺西塔に移築され釈迦堂となったが、1598年(慶長3)秀吉は園城寺の再興をゆるし、北政所の力をえて翌年金堂がほぼ完成し、その翌年遷仏供養が行われた。こに金堂は前身堂と同じく正側面ともに柱間数7間で、側面の前から第2間は柱間2間の中央柱を内法(うちのり)上できった形で1間あつかいとし、その中央に幣軸板扉(へいじくいたとびら)を構える点も同形式をもちい、平面寸法もほぼ同じ(正面23.21m、側面23.18m)であるが、内陣中央の須弥壇(しゅみだん)が1間前にあること、後陣の入側柱4本をぬいて大虹梁大瓶束(だいこうりょうたいへいづか)で入側桁(いりかわけた)をささえ、側柱(かわばしら)上の組物を二手先(ふたてさき)として正面には蟇股(かえるまた)をかざり、3間の向拝(こうはい)を有するなどの相違がある。前身堂にくらべて装飾が多く、豪壮な大建築で、和様の正統に属するする桃山時代の代表的遺構である。国宝。(後略)(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.137,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
参考資料:
4 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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