園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「天正造営の清涼殿を1621年(元和7)に移築したものとつたえ、正面の柱間数7間で15.46m、側面4間で8.84m、正面中央に1830年(文政13)に補加の唐破風造(からはふづくり)の向拝(こうはい)をつけ、屋根は檜皮葺(ひわだぶき)で住宅風の建築である。正面1間通りを吹放しとしているが、周囲1間通りは化粧屋根裏で庇の扱いとした構造で、5間2間の母屋(もや)は棹縁(さおぶち)天井。正面入側の5間は蔀戸(しとみど)で、両端間は板戸引違建。室内後側に須弥壇(しゅみだん)および位牌壇をもうけており、中央の須弥壇には室町様式の精巧な透彫りがはいっている。重要文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.137,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
4 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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