園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「智証大師円珍が891年(寛平3)10月齢78歳で没すると、弟子たちは大師の影像2?をつくり、1?を比叡山山王院の後唐院(のちのとういん)にまつり、他の1?に大師の砕骨を収めて、別院である園城寺唐坊に安置し廟墓とした。993年(正暦4)慈覚・智証両門の確執によって、智証門流の僧侶が後唐院の大師像を園城寺にうつし、砕骨をおさめた大師像と並列してまつるようになると、後唐院にかつて安置した像を「中尊大師」、砕骨をおさめた像を「御骨大師」とよぶようになった。いま園城寺唐院大師堂のなかに中尊大師のむかって左側に御骨大師は安置され、両像とも形姿は近似しているが、様式的に御骨大師のほうが中尊大師よりいくぶん古いようにかんがえられる。(中略)国宝。(宇野茂樹)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.139,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 国宝大事典 2 彫刻 講談社 1985年 R-7091-2,
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