延暦寺は大津市坂本本町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「創建は828年(天長5)とつたえ、その後5回の焼失・再建をくり返し、さらに1571年(元亀2)焼失後、寛永年間(1624~1644年)根本中堂とともに再建された大講堂は正面33.64m、奥行20.91m、高さ23.56m、禅宗様を基調とした豪壮な大建築であったが1956年(昭和31)に全焼した。現在の大講堂は東照宮の本地堂として1634年(寛永11)山麓に建立された讃仏堂を、1963年(昭和38)に前堂の跡に移建したものである。平面規模は正面の柱間数7間で22.74m、側面6間で18.02m、一重、屋根は入母屋造銅板葺(いりもやづくりどうばんぶき)で、和様を基調として長押(なげし)をめぐらし蔀戸(しとみど)を多用しているが、妻飾(つまかざり)は二重虹梁大瓶束(こうりょうたいへいづか)で一部に桟唐戸(さんからど)をもちいるなど、禅宗様式もはいっている。内部はすべて床を張り、前から3間を外陣、その奥を内陣とし、胎臓界の大日如来像を中心に十一面観音像と弥勒菩薩像を脇侍とし、桓武天皇、聖徳太子、天台大師、最澄のほか、比叡山で修学後一宗一派を開いた僧などの木彫像や画像が数多く安置されている。県指定文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.80,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
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