広島史学研究会編の「史学研究5(2)」(中文館書店 1933)は滋賀県立図書館に所蔵がある。この中に栗田元次の「近世における大名の好学と溝口直侯」という論文が掲載されていることが確認できた。
《NACSIS Webcat》によると、この雑誌の発行所は中文館→柳原書店(→広島史学研究会)と変遷している。現在広島史学研究会が発行している「史学研究」(ISSN 0386-9342)が、後継雑誌である。
該当号「5(2)」1933年の所蔵館はNACSIS Webcatでも確認できる。
回答プロセス:出典の確認
雑誌『環日本海研究年報 17』(新潟大学大学院現代社会文化研究科環日本海研究室)は自館目録、《埼玉県内公共図書館等横断検索》それぞれ該当なし。
埼玉大学図書館、石川県立図書館所蔵あり。
新潟県立図書館所蔵あり。新潟県立図書館《郷土人物/雑誌記事索引データベース》を郷土人物〈溝口直候〉で検索。
記事タイトル:新発田藩の蔵書目録について-九代藩主・溝口直候の「本草学」との関係を中心に
資料名:環日本海研究年報
著者1:岩本篤志
発行者:新潟大学現代社会文化研究科環日本海研究室
巻号[発行年月日]:17 [2010.03]
掲載ページ:104 -- 117
《新潟大学学術リポジトリ》に「環日本海研究年報 17号」あり。
P104-115に「新発田藩の蔵書目録について : 九代藩主・溝口直侯の「本草学」との関係を中心に」の全文記載あり。
(http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/16706/1/17_104-117.pdf 新潟大学 2012/01/26最終確認)
上記ページの最後に注あり。この中に、「栗田元次「近世における大名の好学と溝口直侯」(「史学研究第5 巻第2 号」1933)とあり。
資料の検索
《国立国会図書館サーチ(記事索引)》を検索するが該当なし。
自館目録、《埼玉県内公共図書館等横断検索》、《埼玉大学図書館OPAC》それぞれ〈史学研究〉で検索するが該当なし。
《NACSIS Webcat》を〈史学研究〉で検索すると3件が該当した。
山形大学教育学部史学研究会 1952-、東京教育大学文学部 1956-1976、広島史学研究会 1929(S4)-
《国立国会図書館サーチ(記事索引)》を〈栗田元次〉で検索すると9件ヒットする。詳細情報を見たが、該当記事はなし。
〈近世における大名の好学と溝口直候〉で検索するが該当なし。
自館目録を著者名で〈栗田元次〉を検索する。19件ヒットするが該当資料なし。
《NACSIS Webcat》を〈史学研究〉で検索する。7件ヒットするが、1933年に第5巻となるのは広島史学研究会編のものだけである。
発行所が中文館→柳原書店と変遷している。
該当号「5(2)」1933年の所蔵館は以下のとおりである。
CAMBRIDGE、愛大豊、一ツ橋、茨大、関大、京女大、京大、京大経、京大人環総人、京大人文研、京大文、京大法、九大文、広修道、広大中(文・国史)、高大、国学院、国教研、阪大総、山口大、滋県図、神大社会、専大、創価大、大経大日経史研、大手前西宮、筑大、中京大、東院大、東大文、東北大、奈文研、兵教大、北大、名城大、名大、立大(保存書庫)、立命館(文)、龍大宮、歴博、和大、仏教大
内容確認依頼
《滋賀県立図書館蔵書検索》をフリーワード〈史学研究〉、雑誌で検索する。1933/01/01-1933/12/31だと該当なし。5巻-6巻でも該当なし。
詳細検索で、雑誌、出版年:1933以前でも該当なし。雑誌、利用対象:一般書で検索、出版年で昇順、タイトル66冊のみ表示する。
雑誌、著者〈広島〉で検索、見つからない。出版社〈広島〉1件のみヒットする。巻号はやはり66件しか表示されない。
滋賀県立図書館へレファレンス申込む。「該当巻号を所蔵している。中に該当記事あり。」との回答をいただく。
事前調査事項:出典:雑誌『環日本海研究年報第17号』2010年収録の「新発田藩の蔵書目録について九代藩主溝口直候の「本草学」との関係を中心に」
参考資料:栗田元次「近世における大名の好学と溝口直侯」(『史学研究5(2)』 広島史学研究会編 中文館書店 1933),
照会先:滋賀県立図書館
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