『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「野洲郡中主町大字木辺(きべ)にある真宗木部(きべ)派総本山。山号は遍照山(へんしょうざん)。京都府、愛知県、滋賀県、熊本県などに末寺57ヵ寺、教会所80ヵ所が分布する。858年(天安2)慈覚大師円仁の草創。毘沙門天像を安置して天安堂と号し、比叡山の別院に列していたが、1235年(嘉禎元)4月、親鸞聖人が関東より帰京のさい、霊夢を感じて阿弥陀如来を安置し、念仏道場とした。1239年(暦仁2)には天女がおったという錦を天皇家に献じて「天神護法錦織寺」の勅額が下賜され、寺号とした。その後、南北朝期に慈空が寺主となり本願寺存覚の門下にはいったころから真宗の一派を形成するようになった。1877年(明治10)真宗木部派を公称、1886年(明治19)宗制寺法を制定して現在にいたる。(大谷安彦)」とあります。なお、野洲郡中主町大字木辺は野洲市木辺になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.213,
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2 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
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3 社寺要覧 三宅辨造∥編 滋賀県 1923年 S-1600- 23,
参考資料:
4 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.30-31,
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5 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.159-161,
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6 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
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7 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
参考資料:
8 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
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