『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「高島郡新旭町大字安井川字東畑にあり、曹洞宗正伝寺末で、神崎山保福寺と称する。本尊の木造釈迦如来坐像は1901年(明治34)に国宝に編入され、現在は重要文化財である。本寺は仏通和尚が創立し、1368年(貞冶7)に死去した長尊公が開基といわれる。その後二百十余年のあいだ本寺がなかったが、慶長年間(1596~1614)新旭町の正伝寺第3世黙室によって中興され曹洞宗として開山した。本寺のある東畑から蓮池にまたがる広い地域に、土塀や外堀などの遺跡があり、大宝寺山阿弥陀寺址といわれる。本尊の釈迦如来像は重厚でっどっしりとしていて、平安前期の作といわれ、この大宝寺といわれる大寺院の本尊と推定される。(河原喜久男)」とあります。なお、高島郡新旭町大字安井川字東畑は現在高島市新旭町安井川になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 5-0300- 84 p.673,
参考資料:
2 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
参考資料:
3 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
参考資料:
4 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
↧