『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「大津市本堅田(ほんかたた)1丁目にある。臨済宗大徳寺派の寺。1332年(元弘2・正慶元)横川楞厳院(よかわりょうごんいん)の僧了本房(りょうほんぼう)が玉泉庵(ぎょくせんあん)をひらき、のち僧覃澡(たんそう)が聖瑞庵(しょうずいあん)と称し、また1391年(元中8・明徳2)僧原素(げんそ)にゆずり、さらに1406年(応永13)京都・大徳寺の僧華叟宗曇(かそうそうどん)に寄進され、1410年(応永17)には、大徳寺の末寺となり、以後、近江堅田における臨済宗の禅道場となった。一休宗純(いっきゅうそうじゅん)が、21歳から数年間、同寺で修行したことでも著名で、現在も「一休和尚修養地」の石碑が建っている。室町時代、湖上水運をにぎった堅田の地で、百姓・商工業者ら全人衆(まろうどしゅう)の信仰する真宗本福寺(ほんぷくじ)にたいし、地侍(じざむらい)・土豪層の信仰する禅宗寺院として、その外護者ともなった。(立川 洋)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.395,
参考資料:
2 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.233-234,
参考資料:
3 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
参考資料:
4 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
参考資料:
5 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
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