『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「東浅井郡浅井町野瀬に所在する天台宗の寺。暦応元年(1338)の勧進帳によると、865年(貞観7)の草創。山号寂寥山。本尊聖観音に浮木の霊像の伝説がある。『吾妻鑑』や『平治物語』に、平治の乱のあと、源頼朝がのがれて大吉寺にかくまわれ、庇護をうけたことをしるしている。鎌倉時代に寺領3700石の記録があり、ついで室町幕府の祈?寺として保護をうけ、覚道上人の時代には一切経まで完備したが、1525年(大永5)の六角定頼の兵火、さらに1572年(元亀3)の織田信長の破却などたびかさなる災害のため、衰微の一途をたどったが、近年の調査により本堂、門、塔、鐘楼堂、覚道上人入定窟(にゅうじょうくつ)、閼伽池(あかいけ)および各堂塔をつなぐ石階など、往時の規模があきらかになったことにより、1973年(昭和48)8月県の史跡に指定された。(早崎観縁)」とあります。なお、東浅井郡浅井町野瀬は現在長浜市野瀬町になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.457,
参考資料:
2 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.291-292,
参考資料:
3 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.90,
参考資料:
4 社寺要覧 三宅辨造∥編 滋賀県 1923年 S-1600- 23,
参考資料:
5 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
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6 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
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7 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
参考資料:
8 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
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