『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「伊香郡余呉(よご)町坂口(さかぐち)に所在。真言宗豊山派。山号は大箕山。北国街道(国道365号)坂口集落が登り口本道となっているが、創建時代は旧北国道丹生川筋大見(おおみ)集落のほうが本道とみられ、寺号も竜頭山大箕寺(りゅうとうざんだいきじ)と称し、興福寺門法相宗とつたわる。1571年(元亀2)の縁起書によると、開基は764年(天平宝字8)昭檀上人で、889年(寛平元)勅使菅丞相によって堂宇をはじめ、五智如来、阿遮羅明王、白山権現、天満大神を修復建立し、3院49坊をひらく。後嵯峨天皇妃陰明門院入山もあった。中興に専暁上人が入唐して宋版一切経ほか仏像、法具をもちかえる。1597年(慶長2)に石田三成は30石を寄進。寛永年間(1624~44)専秀が坊舎を改修。1613年(慶長18)徳川家康の所望により一切経は芝増上寺に寄進され、現在国宝となっている。1277年(建治3)鋳造梵鐘(重要文化財)、十一面観音像、狛犬石灯篭のほか古文書を多く残している。(今井清右エ門)」とあります。なお、伊香郡余呉町坂口は現在長浜市余呉町坂口になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.182,
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2 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.149,
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3 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.101,
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4 近江・若狭 小学館 1991年 S-1800- 91,
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5 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
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6 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
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7 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
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8 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
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