『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「高島郡朽木村大字岩瀬に所在。曹洞宗永平寺末、山号は高厳山。本尊は釈迦如来坐像で重要文化財。県内で最初の禅宗寺院である。はじめ上柏村指月谷(現、朽木村)にあり、1243年(寛元元)道元禅師が北国にむかう途中、この土地が宇治の興聖寺の地によく似ているので、近江守護佐々木信綱にすすめて寺院を建て、興聖寺と名づけたという。佐々木氏の一族朽木氏の菩提所となり、代々の墓があった。いまは寺跡に墓だけがのこされている。1729年(享保14)秀隣寺を指月谷にうつして現在地に移転する。1528年(享禄元)足利将軍義晴が朽木稙綱をたよってこの地に滞在したときにつくったという庭園があり、名勝に指定されている。(後略)(石川正知)」とあります。なお、高島郡朽木村大字岩瀬は現在高島市朽木岩瀬になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.267,
参考資料:
2 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
参考資料:
3 近江・若狭 小学館 1991年 S-1800- 91,
参考資料:
4 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
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