『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「坂田郡山東町柏原にある天台宗の寺院で、寂照山円乗寺という。811年(弘仁2)最澄が東国布教の途中この地に談議所を建立したのが寺の起源といわれる。本尊は十一面観音。その後寺はしだいに整備されてついに延暦寺の別院に昇格した。1326年(嘉暦元)越前平泉寺の衆徒が大挙乱入、堂塔をやいたたため寺運は一時おとろえた。1395年(応永2)足利義満の心願により比叡山西塔より高徳の貞舜法印が入寺、『天台名目類聚抄(てんだいめいもくるいじゅうしょう)』10巻をあらわし寺運の復興につとめた。信長は寺領150石を寄進、その他秀吉、秀秋、丹羽長秀、家康などは禁制をくだし宿舎に利用している。寺宝の浄土曼陀羅、聖徳太子像、不動明王2童子像、金銅雲形孔雀文磬(こんどうくもがたくじゃくぶんけい)はともに重要文化財、その他具足、古文書類、絵画など数多く保存されている。(籔田藤太郎)」とあります。なお、坂田郡山東町柏原は現在米原市柏原になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.398,
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2 近江・若狭 小学館 1991年 S-1800- 91,
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3 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
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4 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.84,
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5 社寺要覧 三宅辨造∥編 滋賀県 1923年 S-1600- 23,
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6 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
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7 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
参考資料:
8 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
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