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先日見た中国の文字・デザインの本に,[囍鵲](きじゃく)というのがあったが,[囍]という字を漢和辞典で探しても出てこないのはなぜか?

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①『吉祥図案解題 支那風俗の一研究 上』(野崎 誠近/著 ゆまに書房)   p177~181     [囍]と書いて双喜(Shuang¹Hsi³)という。これは文字ではなく,一種の図案である。[囍]は結婚用品に極めて多く応用し,式日の門柱に赤紙に金字の[囍]を刷ったものを貼り付け,案内状等の模様等にもこれを用いる。また,小さい喜字を多数配列して囍字に代えるものあり。 ②『中国語大辞典 下』 (大東文化大学中国語大辞典編纂室/編 角川書店)   p2871[双喜]Shuangxi(名)     ・二つの重なった慶事。二重の喜び。二重の喜びがおとずれる。盆と正月が一緒に来たよう。     ・‘喜’の字を二つ並べ祝いを表すこと。[双喜字]。‘喜’の字二つ‘囍’; 祝の文字。 ③『中日大辞典 第3版』 (愛知大学中日大辞典編纂所/編 大修館書店)   p1592     [双喜]Shuangxi二重のおめでた。盆と正月が一緒に来る。重ね重ねのおめでた。     [双喜字]“喜”の字を二つ並べて一字にしたもの。[囍]。 ④『中華五福吉祥図典 福禄寿喜財 喜』(黄 全信/編 国書刊行会)   p32~37     王安石は即座に喜の字二つを一つにした「囍(双喜)」という字を書きおえ,二重の喜びが訪れたという意を表わした。 ⑤『中国伝統吉祥図案』(李 祖定/編 説話社)   p217     王安石は喜びが重なったとして「囍」字を書いて戸に貼り付けた。「囍」字は誰もが知る喜びの印として,現在に至るまで使われ続けている。

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