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与謝蕪村の俳句で「狐火やいづこ河内の麦畠」(安永5年)の解釈・意味を探している。 この句は「蕪村句集 巻之上 夏之部」にあり、『蕪村俳句集』(岩波文庫 1989)p66に載っているが解説はない。 他に次の資料を調査したが解説はない。 「俳句辞典 鑑賞」「俳句鑑賞辞典」「俳句大観」「近代俳句大観」「日本古典文学全集 近世俳句俳文集」「日本古典文学大系 蕪村集 一茶集」 「古典日本文学全集 与謝蕪村集」「日本古典文学鑑賞33」

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『蕪村事典』の「発句評釈一覧」を参照して解釈・意味が載っている資料を探したところ下記1-5が該当した。 また、『蕪村事典』刊行後に出版された資料からは6を見つけることができた。  1.『蕪村句集講義 夏の部』 p121-122(『蕪村研究資料集成 作品研究6』所収)     鳴雪 碧梧桐 虚子それぞれの解釈が載っている。  2.『蕪村夢物語 夏の部』木村架空著 p132-134(『蕪村研究資料集成 作品研究6』所収)     鳴雪 碧梧桐 虚子の解釈を批判しながら著者の解釈を展開している。  3.『標註蕪村俳句全集』岩本梓石編著 p107     (いづこ河内)山崎街道などの光景ならん  4.『蕪村集』(日本古典文学大系 58) p109    質問の句の頭注は以下の通り。       ○狐火―闇夜山野に見える燐火。鬼火とも。はるかに狐火を見て、たしかあの辺りは        河内の麦畠のはずだと推す体。河内という地名を蕪村は度々よんでいる。  5.『与謝蕪村集』(新潮日本古典集成) p92    頭注欄に発句の現代語訳と鑑賞注が載っている。    現代語訳:河内平野には黄熟した麦の香が立ちこめ、彼方の山麓に青い狐火がちらつく。あれはどこだろうか。  6.『蕪村全集 第1巻』 p313    頭注欄に季語、語釈、句意、参考事項が載っている。    句意:河内平野を埋めた一面の麦畑。黄熟した穂波は夜の闇を透かして狐の群舞を思わせる。河内には信田の狐の元へ通った塚本の狐もいたと いう が、さて狐火はどこに燃えているかしら。

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