関連の記述のある以下の資料を紹介した。
中国語に関する資料を調査
『現代中国語総説』(北京大学中国語言文学系現代漢語教研室編 松岡榮志監訳 三省堂 2004)
p15-16「漢字の構造の特殊性から、漢字とその発音との間には直接的な関係はなく、(略)このため、昔から中国語は各地区ごとの発音の違いが非常に大きくても、書面上の言語は一貫して統一されていたのである。」「中国は国土が広大で、方言間の差異が大きい。(略)漢民族の人々は、互いのコミュニケーションの中である通用の言語を広く使用してきた。それこそが、現代漢民族の共通語 -普通話である。」
p127-128「漢字は形も音もあり、なおかつ意味を持つという、形・音・義の統一体である。こうした特徴からすれば、漢字を表意文字とみなすことができる。」
『[ニイ]好!中国語』(香坂順一 新井宝雄著 毎日新聞社 1972)
p31「漢字の発音をあらわす方法として、このローマ字を使うことが正式に決まったのは、1958年でした。」
p50「現在の普通語は、中国大衆の言語の実情から大体つぎのような基準をもうけています。
①発音は北京語音による ②語彙は北方語を基礎にする ③語法は典型的な現代著作のものによる」
『やさしい中国語会話入門』(浅井恵子共著 山本珠美共著 西東社 1996)
p10「発音はピンインと呼ばれるローマ字綴りで表わします。ただし、ピンインのローマ字は、日本語のローマ字や英語のアルファベットとは綴りも読みかたもずいぶん違います。また、発音記号でもありません。中国語は、この中国式ローマ字「ピンイン」に、中国式アクセント「声調」を加えて発音を表わします。同じ漢字のピンインは基本的に1つですが、声調は前後の単語によって変化することもあります。」
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