資料1によると、「生のままあるいは煮てから荒皮をむき去って天日で乾燥し、臼で搗いて渋皮を除いたもの」とあり、表記は「搗(か)ち栗」だが、「勝ち栗」に通ずることから、出陣の際などの縁起物として歓迎された」とある。
資料2も同様の記述。資料3は作り方の説明が詳しい。資料4は「かちぐり」という言葉が出てくる古い文献を紹介している。
質問者に資料1、2を紹介したところ、インターネット上に「勝軍利」という表記が見られるということだったので、再度調査を行う。
インターネットの「木のメモ帳」というページによると、『和漢三才図会』にそのような記載があるとのこと。資料5により「勝軍利(かちぐり)」を確認した。木のメモ帳 http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_kachiguri.html 【2011.9.11最終確認】
参考資料:1 川上 行蔵著 小出 昌洋編 『日本料理事物起源』 岩波書店 2006.1 p.165 「栗」の項, (当館請求記号 R383.8/N 6)
参考資料:2 岡田 哲編 『たべもの起源事典』 東京堂出版 2003.1 p.145 「くり」の項, (当館請求記号 R383.8/N 3)
参考資料:3 竹田 功著 『クリ』 農山漁村文化協会 1996.11 p.171-172 写真あり, (当館請求記号 625.71/M 9)
参考資料:4 川上 行蔵著 小出 昌洋編 『食生活語彙五種便覧』 岩波書店 2006.1 p.70, (当館請求記号 R383.8/N 6)
参考資料:5 寺島 良安[著] 島田 勇雄[ほか]訳注 『和漢三才図会 15』 平凡社 1990.4 p.311, (当館請求記号 R031/L 5)
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