室町時代の画僧。諱(いみな)は等楊(とうよう)。 ※等揚とも 備中国赤浜(現総社市赤浜)生まれと伝えられる。 幼年の井山宝福寺(現総社市)修行時代に、涙でネズミを描いた逸話は有名である。 ついで、京都の相国寺で、さらに1467年(応仁元)には明に渡り水墨を学び、明国政庁から礼部院中堂の壁画を依頼されたりもした。 1469年(文明元)帰国後は豊後国府内(大分)に画房<天開図画廊(てんかいずがろう)>を開いたほか諸国を旅し、各地に画跡を残した。 1486年(文明18)、山口の雲谷庵(うんこくあん)に留まり、以後幾多の名作を世に出した。 遺作のうち国宝は「秋冬景山水図」「破墨山水図」「天橋立図」「山水長巻」「山水図」などで、他に重要文化財12件を数える。 【関連資料(岡山県立図書館所蔵)】 「画聖 雪舟」(沼田頼輔、斉藤玉英堂、1919) 「画聖 雪舟」(猪木達二、日本美術新報社、1956) 「雪舟等楊 日本美術史叢書 4」(熊谷宣夫、東京大学出版会、1958) 「雪舟」(蓮実重康、弘文堂、1958) 「雪舟等揚論 その人間像と作品」(蓮実重康、筑摩書房、1961) 「雪舟 日本の美術100号」(松下隆章編、至文堂、1974) 「雪舟」(吉村貞司、講談社、1975) 「雪舟 日本人の国際理解シリーズ5」(斉藤孝、岡山ユネスコ協会。1975) 「雪舟終焉の謎」(高梁川36号、1979) 「雪舟生誕の謎」(高梁川38号、1981) 「画聖雪舟の生涯と重玄寺」(史談いばら11号、1982) 「雪舟の芸術と生涯 画禅に何を求めたか」(谷口光政、創林書房、1996) 【画集 (岡山県立図書館所蔵)】 「雪舟画集」(審美書院、1909)」 「日本美術絵画全集 第4巻 雪舟」(座右宝刊行会編、集英社、1980) 「新編名宝日本の美術 14 小学館ギャラリー 雪舟」(小学館、1991) 「雪舟 画業聚成」(中村溪男、金沢弘編、講談社、1984)
参考資料:沼田頼輔『画聖 雪舟』, 斉藤玉英堂, 1919
猪木達二『画聖 雪舟』, 日本美術新報社, 1956
熊谷宣夫「雪舟等楊」『日本美術史叢書』第4, 東京大学出版会, 1958
蓮実重康『雪舟』, 弘文堂, 1958
蓮実重康『雪舟等揚論 その人間像と作品』, 筑摩書房, 1961
松下隆章編「雪舟」『日本の美術』100号, 至文堂, 1974
吉村貞司『雪舟』, 講談社, 1975
斉藤孝「雪舟」『日本人の国際理解シリーズ』5, 岡山ユネスコ協会, 1975
「雪舟終焉の謎」『高梁川』36号,1979
「雪舟生誕の謎」『高梁川』38号,1981
「画聖雪舟の生涯と重玄寺」『史談いばら』11号,1982
谷口光政『雪舟の芸術と生涯 画禅に何を求めたか』, 創林書房, 1996,
備考:M2004110208510543338
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