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明治初期、米沢藩が士族授産の取り組みとして設立した「米沢製糸場」(明治10年10月設立)について調べるため、以下2点が記述されている資料を探している。 1 米沢製糸場成立までの経緯 2 富岡製糸場や二本松製糸場はフランス、イタリア等から技術導入をしたそうだが、その導入方法と経過、導入した技術の内容、導入にあたっての政府の介在について(埼玉県立久喜図書館)

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関連する記述のあった以下の資料を紹介した。 1 米沢製糸場成立までの経緯について書かれた資料。 友田昌宏「上杉齊憲復権運動と宮島誠一郎」(『国史学 188号』p1-34 国史学会 2006)  p12-18「第2章 殖産興業の功績」に米沢製糸場の設立について詳述されている。富岡製糸場の見学等についても記述あり(2にも関連)。 『未完の国家構想』(友田昌宏著 岩田書院 2011)  p462-475「三 宮島の新道開鑿・米沢製糸場設立運動」に設立の経緯あり。  p468 富岡製糸場の視察について記述あり。(2に関連)  p176-479「四 自由民権論の台頭」開業後の製糸場について記述あり。  『幕末維新期の情報活動と政治構想:宮島誠一郎研究』(由井正臣編 梓出版社 2004)  p145 三島通庸の名前あり。また、宮島誠一郎の米沢士族救済に関する政策の一つとして、米沢製糸場設立があった旨が書かれている。 『評伝三島通庸:明治新政府で辣腕をふるった内務官僚』(幕内満雄著 暁印書館 2010)  p88 製糸場について記述あり。富岡製糸場についても触れている。 『廃藩置県の研究』(松尾正人著 吉川弘文館 2001)  p467-470に宮島誠一郎による米沢製糸場設立について記述あり。 『最初に株式会社を創った人たち 二本松製糸会社在勤中我輩見聞丈之日誌』(氏家麻夫著 日本労働研究機構 1993)  p12米沢製糸場について短いが触れた部分あり。 2 米沢製糸場設立に向けての技術導入に関する資料 『山形県の百年 県民100年史 6』(岩本由輝著 山川出版社 1985)  p113-124「3 製糸と織物」米沢製糸場の名が散見される。 「士族授産を目的としたこの工場は、『勧業寮試験場、上州富岡、奥州二本松ノ製糸法ヲ折衷シ、且練達ノ士ニ就キ其説ヲ採リ、(後略)」と、富岡や二本松製糸場の技術を取り入れ、かつ熟練工(富岡製糸場の速水堅曹)の指導を受けたことがわかる。 『最初に株式会社を創った人たち 二本松製糸会社在勤中我輩見聞丈之日誌』(氏家麻夫著 日本労働研究機構 1993)(前出)  参考文献等:p227-229 二本松製糸会社・略史:p247-250   p6「政府は明治3年2月の民部省発布の「養蚕仕方書」、明治5年6月の「製糸方法告諭書」などを通じて、製糸業の近代化の必要を説くとともに、殖産資金を貸し付けるなど奨励した」とあり。  p172-174「速水堅曹の招へい」にイタリア式器械製糸の導入について触れている。  p189-194 「器械製糸と速水堅曹」 (参考)富岡製糸場に関する資料(海外からの技術導入等について詳しい記述あり) 『富岡製糸場誌 上・下』(富岡市教育委員会 1977)  上に関連する記述あり(下巻に関係資料所収)。以下に例をあげる。  p7-36 「第ニ章 富岡製糸場の成立」:外国製糸法の導入、仏人技師の雇入などの記述あり。  p37-50「第三章 創立期における富岡製糸場」:工場設置にあたって、フランス式との和洋折衷方式を採った経緯の記述あり。仏人工女雇入の記述あり。 加藤安雄「富岡製糸場の創立と埼玉県人の貢献度(2)」(『埼玉史談 第20巻第2号』p9-18 埼玉県郷土文化会 1973.7) 『富岡製糸所史』(片倉製糸紡績株式会社  1943)  p4-12 佛人技師の雇入  p13-17 工場敷地の決定と製絲機械の購入 『日本とフランス』(富田仁著 西堀昭著 三修社 1979)  p181-191「ポール・ブリューナ -富岡製糸場首長」に関連の記述あり。 『新藍香翁』(青淵渋沢栄一記念事業協賛会 1979)  p148-160 「富岡模範製糸場(其の一)(其の二)」に関連の記述あり。 『尾高惇忠』(さきたま出版会 1984)  p227-242 「富岡製糸場の建設」に関連の記述あり。 荻野勝正「官営富岡製糸場・初代工場長尾高惇忠」(『立正大学地域研究センター年報 第19号』p1-3 立正大学地域研究センター 1996.3) 『富岡日記』(和田英〔著〕 みすず書房 2011)  p169-の解説(森まゆみ)に富岡製糸場概説あり。 『絹ひとすじの青春 『富岡日記』にみる日本の近代』(上条宏之著 日本放送出版協会 1978)  p82-96「急がれた近代化への道-フランス式器械の導入」  富岡製糸場は「大蔵省・民部省によってはじめられた民業振興政策の一つ」であるとして、フランス式導入までの背景、来日したブリュナの役割などの概説あり。  p171 「福島県二本松製糸場は1873年6月わが国初の株式会社による製糸工場として開業された96人繰りのイタリア式器械製糸場。小野組ほかの資本で東京築地製糸場にならってつくられた。」増資計画がうまく行かず、福島県が4万3千円余りを融通したので、「県営会社に近い性格になったが、1874年小野組破産により経営困難になった。」とあり。 回答プロセス:山形県の地域史資料や蚕業史に関する資料、郷土資料で富岡製糸場に関する資料等を調査した。 事前調査事項:「山形県史 4」「山形県史 本篇5」「山形県史 本篇6」「山形県史 資料篇13」「山形県史 資料篇14」「米沢市史」「戊辰雪冤」(友田昌宏著 講談社 2009)  ほか、米沢製糸場で生産されていた「エクストラ絹糸」に関連する資料 〈米沢藩〉〈士族授産〉〈製糸業〉等のキーワードで質問館が自館資料を調査するが該当資料なし。 参考資料:『国史学 188号』(国史学会 2006), 参考資料:『未完の国家構想:宮島誠一郎と近代日本(近代史研究叢書18)』(友田昌宏著 岩田書院 2011), 参考資料:『幕末維新期の情報活動と政治構想:宮島誠一郎研究』(由井正臣編 梓出版社 2004), 参考資料:『評伝三島通庸:明治新政府で辣腕をふるった内務官僚』(幕内満雄著 暁印書館 2010), 参考資料:『廃藩置県の研究』(松尾正人著 吉川弘文館 2001), 参考資料:『最初に株式会社を創った人たち 二本松製糸会社在勤中我輩見聞丈之日誌』(氏家麻夫著 日本労働研究機構 1993), 参考資料:『山形県の百年 県民100年史 6』(岩本由輝著 山川出版社 1985), 参考資料:『富岡製糸場誌 上・下』(富岡市教育委員会 1977), 参考資料:『埼玉史談 第20巻第2号』(埼玉県郷土文化会 1973.7), 参考資料:『富岡製糸所史』(片倉製糸紡績株式会社 1943), 参考資料:『日本とフランス』(富田仁著 西堀昭著 三修社 1979), 参考資料:『新藍香翁』(青淵渋沢栄一記念事業協賛会 1979), 参考資料:『尾高惇忠』(さきたま出版会 1984), 参考資料:『立正大学地域研究センター年報 第19号』(立正大学地域研究センター 1996.3), 参考資料:『富岡日記』(和田英〔著〕 みすず書房 2011), 参考資料:『絹ひとすじの青春 『富岡日記』にみる日本の近代』(上条宏之著 日本放送出版協会 1978),

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