『滋賀近代文学事典』によりますと、読み方は「しもごう・さんぺい」で、略歴は「1920・12・8~1998・10・1。小説家、伝記作者。坂田郡長浜町(現長浜市)八幡町(やわた)生まれ。本名平三。実業家、社会教育事業家下郷伝平の孫、久成の次男。旧制虎姫中学校(現虎姫高等学校)をへて、41年12月旧制水戸高校(現茨城大学)文科甲類繰り上げ卒業。43年10月東京帝国大学文学部東洋史学専攻繰上げ卒業、同年10月神宮外苑における学徒出陣壮行大会の雨中行進に参加。海軍予備学生をへて海軍少尉に任官。46年県立長浜高等女学校(現長浜北高等学校)社会科教諭、55年9月大津高等学校(定時制のち全日制)に転じ、堅田高等学校校長、瀬田工業高等学校校長、大津高等学校校長を歴任。水戸高等学校時代から文芸部員として活動。戦後大津市に移住してから、峰専治、辻亮一を中心にした同人文芸誌「略駝(滋賀文学改題)」(51年創刊)の同人となり、短編小説「旅情」(53年10月)、「追憶」(54年5月)、「寮歌」(55年5月)を発表。(中略)83年、中学時代の旧師の数奇な運命を詳細にたどった伝記『ミスターヨシのたたかいの生涯-一九四一年十二月 上海-』(83年12月、私家版)上梓した。(後略)(山本洋)」とあります。
参考資料: 1 滋賀近代文学事典 日本近代文学会関西支部滋賀近代文学事典編集委員会∥編 和泉書院 2008年 S-9000- 08 p.167-168,
↧