『滋賀近代文学事典』によりますと、読み方は「くろだ・こざん」で、略歴は「1878・5・25~1926・2・18。小説家。甲賀郡水口村(現甲賀市水口町)生まれ。本名直道。(中略)1895年4月水口藩医であった巌谷小波の父が上京した縁故で、上京。東京専門学校(現早稲田大学)に学ぶ。6月に処女作「可憐児」を「少年世界」に発表。下層に生きる人の生態を描いた。1898年に中央新聞社に入社。1899年7月「新小説」に東京から故郷を目指す旅の過程を美文調に記した「菅笠日記」を発表、好評を得た。同月から「少年世界」にキップリングの翻訳「狼少年」などを1901年まで土肥春曙と共訳で連載。00年後半頃から「活文壇」などで評論活動を展開。02年6月「新青年小説叢書」として『大学攻撃』を美育社より出版。(中略)03年~16年には、「三田文学」「中学世界」「文章世界」などを舞台に発表。09年10月に「文藝倶楽部」に「腰かけられぬ人」を発表。電車の中の座席を次々と後の人に奪われながら、腹も立てない男性の姿をユーモラスな筆致で描く。また、永井荷風と親交があった。(出原隆俊)」とあります。
参考資料: 1 滋賀近代文学事典 日本近代文学会関西支部滋賀近代文学事典編集委員会∥編 和泉書院 2008年 S-9000- 08 p.131-132,
参考資料:
2 作家・小説家人名事典 日外アソシエーツ株式会社∥編 日外アソシエーツ 2002年 R-9102-ニ,
参考資料:
3 滋賀の文人〈近代〉 山本洋∥著 京都新聞社 1989年 S-9000- 89,
参考資料:
4 滋賀県人物・人材情報リスト 2011 日外アソシエーツ∥編集 日外アソシエーツ 2011年 LB-2800-11,
↧