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夏完淳(カカンジュン)について書かれた本はあるか。中国語は読めないので日本語で書かれた資料を探している。(相模原市立橋本図書館)

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①の資料を提供した。 回答プロセス:質問者が事前に図書館で見つけた次の資料には以下のように載っている。 『墨場必携明詩選 続』 林田芳園/編 二玄社 1999 (自館請求記号:921.5) P443~字は存子(ソンコ)。江蘇省松江華亭の人で著作に『玉樊集(ギョクハンシュウ)』と『南冠草』があげられている。 P156~157(五言律詩の項目)には夏完淳の作品である詩が2首紹介されており、書き下しと解説がついている。 市内OPACで、著者名やキーワードを“夏完淳”“カカンジュン”にして検索をすると①の資料がヒットする。 キーワードを“明”、分類を“921”にして検索をすると次の資料が見つかった。 『中国詩人選集 第2集 2』 吉川幸次郎/著 岩波書店 1990 (相模大野図書館請求記号:921) 記述がなかった。 ①『中国の名詩鑑賞 9』 福本雅一/編 明治書院 1987 (相模大野図書館請求記号:921) P195~詩が2篇紹介されている。 P207に人物についての記述があり、生没年は1631~1647年、16歳で亡くなっていることがわかった。また、陳子龍(チンシリュウ)の弟子で、著作に『夏完淳集』がある。伝は「明史」二七七とある。 NDL-OPAC(https://ndlopac.ndl.go.jp/F/TPF6EFYPCG2X5C13UL68I984SQFR19NUII5SVJ44MKAXNUSKVS-22099?func=file&file_name=login&pds_handle= 2013/2/5最終確認)でキーワードを“夏完淳集”にして検索するが、中国語の資料しか見つからなかった。 オンラインデータベースJapanKnowledge+(http://www.jkn21.com 2013/2/1 最終確認)でキーワードを“陳子龍”にして検索すると世界文学大事典の記事が見つかり、それによると、生没年が1608~1647年の明末の詩人であることがわかった。 『明代詩文』 入矢義高/著 筑摩書房 1978 (相模原市立図書館請求記号:921) 夏完淳についての記述は見つからなかった。 中国の人名に関する事典の棚を探し次の資料を見つけたが、関連する記述は見つからなかった。 『中国歴史・文学人物図典』 瀧本弘之/編著 遊子館 2010 (自館請求記号:R282) 『中国人名事典』 日外アソシエーツ/編 日外アソシエーツ 1993 (自館請求記号:R282) 『中国歴史人物大図典』 瀧本弘之/編 遊子館 2004 (自館請求記号:R282) アジアの文学に関する事典の棚を探し次の資料を見つけた。 『中国学芸大事典』 近藤春雄/著 大修館書店 1979 (自館請求記号:R920) P556に陳子龍の記述がある。 ①の資料により「明史」の日本語に訳された資料があるか確認するため、検索エンジンGoogle(http://www.google.co.jp/)でキーワードを“明史 訳”で検索すると国立国会図書館リサーチ・ナビの記事が見つかった。 中国の「正史」の日本語訳(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-73.php 2013/2/5 最終確認) これによると明史の全訳はなく、正史の部分訳として⑨の資料が紹介されていた。 市内では所蔵していないため、神奈川県内公共図書館横断検索(https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/opac/index.jsp 2013/2/5 最終確認)で所蔵を確認し取り寄せた。 『明史』 川越泰博/著 明徳出版社 2004 (神奈川県立図書館請求記号:122 29-2 28) 関連する記述は見つからなかったが、明史の訳注書についての記述がある。 論文や雑誌記事に情報がないか検索するため、NDL-OPAC(https://ndlopac.ndl.go.jp/F/TPF6EFYPCG2X5C13UL68I984SQFR19NUII5SVJ44MKAXNUSKVS-22099?func=file&file_name=login&pds_handle= 2013/2/5 最終確認) 雑誌記事検索で論題名、件名を“夏完淳”にして検索したが関連したものは見つからなかった。 CiNii Articles(http://ci.nii.ac.jp/ 2013/2/5 最終確認)で著者名を世界文学大事典で陳子龍の記事を書いた“松村昇”にして検索したが関連するものは見つからなかった。 キーワードを“陳子龍”にして検索すると次の論文が見つかった。 河内利治「陳子龍の變貌 : 師黄道周との出會いをめぐって」(『調布日本文化 創刊号』 p175-215 田園調布学園大学 1991) オープンアクセスであったので中を確認したが、夏完淳に関連した記述は見つからなかった。 オープンアクセス(http://ci.nii.ac.jp/els/110001062780.pdf?id=ART0001223263&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1360038218&cp= 2013/2/5 最終確認) 著者名を“河内利治”にして検索したが関連するものは見つからなかった。 CiNii Books(http://ci.nii.ac.jp/books/ 2013/2/5 最終確認)でキーワードを“夏完淳”にして検索すると23件見つかるがすべて中国語で書かれたものである。 またキーワードを“陳子龍”、言語種別を“日本語”にして検索すると5件見つかるが夏完淳との関連のありそうな資料は見つからなかった。 市内OPACで、キーワード“南冠草”にして検索すると、次の資料が見つかった。 『郭沫若史劇全集 3』 郭沫若/著 講談社 1972 (相模原市立図書館請求記号:922) P155~285『南冠草』は、夏完淳を題材にした劇の脚本である。巻末の解説P295~300「二 『南冠草』について」の中で、夏完淳についての記述と家系図がある。 参考資料:『中国の名詩鑑賞 9』 福本雅一/編 明治書院 1987 (相模大野図書館請求記号:921),

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