(1)備讃解言(K8182/S1/2-1)
ドーヤ 当屋 当屋(祭礼の世話をする家)
ヤブリ 祭礼の係(規則)を破って打ち上げを派手にすること(799頁)
ドオヤブル(ドウヤブリ=当屋破りの意で=無礼講、うちあげ、打ち上げ(799頁)
チョーヤブリ(さらに訛ってローヤブリはトーヤブリが元の形態で祭りのトーヤ
(当番になっている家=当屋の経費をヤブレ=採算が合わないようにする)慰安会
(2)香川県方言辞典(K8181/C1/2)
どーやぶり 慰安の酒宴。①のような解釈なし。
(3)高松の方言(高松市歴史資料館HP)
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/rekisi/naiyou/hougen/ta-gyou/hougen-to.htm
に次の説明あり。
「どうやぶり: 祭の行事が終わって催す慰労会。「どう」は「労」のなまり,「破(やぶ)り」は「発散させる」という意味。「ろうやぶり」ともいう。」
(追記)
・近世から近代における儀礼と供応食の構造 讃岐地域の庄屋文書の分析を通して 秋山照子/著 美巧社 2011.3
※p.75「三. どうやぶりの供応」という項あり。
参考資料:秋山照子 著. 近世から近代における儀礼と供応食の構造 : 讃岐地域の庄屋文書の分析を通して. 美巧社, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011154805-00, 9784863870109
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