民俗学的な理由(伝説等によるもの)については、以下のようにありました。
・『日本民俗大辞典 上』(福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 1999.10)
819頁「十二支の由来」の項。神様が動物を集合させ、12番目までに到着した動物を十二支にするとしましたが、猫は集合する日を忘れ、ネズミに聞いたところ、ネズミがわざと次の日を教えた。猫は集合日に神様のもとに行くことができずに、十二支に入れなかった、というものです。
お釈迦さまが亡くなったときに動物たちが集まったという話もある、と書かれています。
なお、本来、子・丑・寅…、に動物の意味はなく、中国の戦国時代に動物に当てはめるようになった、と『暦の百科事典』(暦の会/編 本の友社 1999.11)に出ています。
・『中国の十二支動物誌』(鄭高詠/著 白帝社 2005.3)
上記の同じエピソードが記載されています。
・中国の「十二支の由来」≪中国国際放送局≫
インターネット上での情報ですが、「十二種の動物の選び方と順番が現在のようになったのは、一日中、各種類の動物の活動習慣が理由」とも書かれていましたので、ご紹介します。
つまり、午後11時から翌日午前1時まではネズミが一日中で最も活動する時間。
午前1時から3時までは牛が反芻する時間。
午前3時から5時までは虎の餌探しの時間。等々。
参考資料:『日本民俗大辞典 上』(福田アジオ/[ほか]編 吉川弘文館 1999.10)(ページ:819),
参考資料:『暦の百科事典』(暦の会/編 本の友社 1999.11),
参考資料:『中国の十二支動物誌』(鄭高詠/著 白帝社 2005.3),
参考資料:中国の「十二支の由来」≪中国国際放送局≫(2012/8/19現在), (ホームページ:http://japanese.cri.cn/941/2009/11/18/1s150427.htm)
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