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口腔ケアについて調べる (埼玉県立久喜図書館 調べ方案内 Milestone No.32)(埼玉県立久喜図書館)

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■ 今回のテーマ ■口腔ケアに関して、「歯科口腔保健法」(「歯科口腔保健の推進に関する法律」)が平成23年8月10日に公布・施行されました。条文には高齢者や障害者を含めた定期的な歯科検診の奨励も盛り込まれ、歯科保健に関して各施策を進めていく上での基本法となっています。私たちも普段から口腔内のケアに努め、大切な歯や自身の健康を守っていきたいものです。 今回は、こうした「口腔ケア」について詳しく調べるための参考資料・情報をご案内します。 なお、テーマに関する一般書については、資料展示リスト「家族みんなの口腔ケア」でご案内しておりますので、そちらを参照してください。■ キーワード ■図書館の蔵書検索やインターネット上の情報を探すとき、手がかりとなるキーワードを紹介します。☞ 口腔ケア 口腔衛生 口腔保健 オーラルヘルス 摂食 嚥下障害 誤嚥性肺炎 顎関節症 口腔顔面痛 ドライマウス 口臭 歯垢 プラーク 歯石 う蝕 虫歯 歯周病 歯肉炎 歯周炎 歯髄炎 インプラント 義歯 入れ歯 歯科補綴 咬合 かみ合わせ 歯列矯正 審美歯科■ 目    次 ■1 テーマに関する図書を探す (1) 基本的な情報を得る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (2) 専門用語の意味を調べる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 (3) 歯科医療に関する統計・データを調べる・・・・・・・・・・・・・・・32 テーマに関する雑誌論文・報告書・新聞記事を探す (1) 雑誌論文・報告書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 (2) 新聞記事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43 テーマに関するウェブサイトをみる (1) 診療ガイドライン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (2) 関係法令・通達をみる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 (3) 関係省庁の施策を知る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (4) 埼玉県の取り組みを知る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 (5) 関連団体のサイトをみる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 (6) 関連学会のサイトをみる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 ■資料・情報の集め方■1 テーマに関する図書を探す埼玉県立図書館が所蔵する図書のなかから、今回のテーマである口腔ケアについて調べる際の参考資料を紹介します(請求記号の欄に「R」とあるものは館内でのご利用となります。また、[浦]は浦和図書館所蔵の資料です)。(1) 基本的な情報を得る一般的に、あるテーマについて調べる場合、その分野の最新の入門書や概説書をいくつか読み比べてみることで、基本的な理解が得られます。ここでは、口腔ケアに関して基本的な情報を得るために参考となる資料をご紹介します。請求記号 書名 出版社 出版年 ① R497.036/クチ 『口と歯の事典』(朝倉書店 2008.1) ② R497.9/シカ 『歯科保健指導関係資料 2012年版』(口腔保健協会 2012.3) ③ R498.031/イリ『医療問題の本全情報 2003-2012 』(日外アソシエーツ 2012.10) ①はタイトルどおり、「口と歯」に関するさまざまな現象について専門家が解説した「読む」事典です。「顎関節疾患」や「摂食・嚥下障害」、また「口元の美しさ」「話し言葉の問題」といったテーマで全25項目を取り上げ、索引を付しています。  ②は歯科保健に関する各種通知や報告書などを集めたもので、「地域保健」「母子歯科保健」「学校歯科保健」「成人・老人歯科保健」「その他」の項目のもとに通知や報告書、指導要領・手引等が掲載され、関係資料を1冊で通覧する際に便利です。巻末に法令・規則等がまとめて掲載されています。  ③は、テーマに関して近年どのような本が刊行されているかを調べる際に参考になります。2012年6月までに刊行された図書をテーマ別に配列し、「歯の治療」の項目のもとに、かみ合わせや入れ歯、フッ素、ドライマウス、インプラントに関する図書の情報(目次を含む)が掲載されています。(2) 専門用語の意味を調べる用語の意味を調べるには、主題分野の専門辞典や用語集、また、新語については『現代用語の基礎知識』(自由国民社 R813.7/ケン)などの新語辞典が便利です。医師から聞いた専門用語や、雑誌記事にあった言葉の意味を正確に知りたい、といったときに役立ちます。請求記号 書名 出版社 出版年 ① R497.033/ケン 『研究社歯学英和辞典』(研究社 2012.1) ② R497.033/シカ 『歯科聞き言葉辞典 ポケット版』(医歯薬出版 2010.9) ③ R497.033/ロウ 『老年歯科医学用語辞典』(医歯薬出版 2008.3) ④ R497.5/イン 『インプラント新辞典』(クインテッセンス出版 2010.9) ①は『研究社医学英和辞典 第2版』(2008 R490.33/ケン)をもとに内容を歯学に特化して刊行した辞典で、医療現場の略語・口語、新語も収録しています。巻末に「和英対照表」があります。  ②は歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の編集になる文庫本より小さなサイズの携帯用辞典で、医療現場での略語、専門用語などを簡潔に解説しています。巻末に「カルテ記載の用語一覧」「専門用語の一般用語への言い換え」があり、医療関係者以外にも便利です。  ③は学会誌「老年歯科医学」に連載された用語解説をもとに編集し出版されたもので、2色刷りで見やすく、巻末付録に「紛らわしい用語の解説」、日本語・英語による索引があります。  ④は2008年発行の「インプラント辞典」の新版にあたり、イラストや写真が豊富で、視覚的にわかりやすいものとなっています。巻末に参考文献、欧文索引があります。 なお、『新常用歯科辞典 第3版』(医歯薬出版 1999 R497.033/シン)は1970年に刊行された歯科医療関係者向け辞典の新版で、豊富なカラー図版と「外国語索引」があり、古い資料ですが参考になります。 以上挙げた辞典の他に、歯学の教育現場や国家試験出題の参考資料となる医療関係者向けの用語集があります。いずれも専門学会が編集しており、用語の定義を知る際に有用です。⑤ R497.26/シシ 『歯周病専門用語集 2006』(医歯薬出版 2007.1) ⑥ R497.3/コウ 『口腔顎顔面外科学専門用語集』(医歯薬出版 2011.9) ⑦ R497.4/ホソ 『保存修復学専門用語集』(医歯薬出版 2009.3) ⑧ R497.5/シカ 『歯科技工学用語集』(医歯薬出版 2011.10) ⑨ R497.5/シカ 『歯科補綴学専門用語集 2009』(医歯薬出版 2009.3) ⑤は日本歯周病学会が編集した歯周病に関する用語集で、約800語を収録しています。和文索引、英文索引のほか「同義語,類義語・関連語一覧」「主な保険用語との関連」があります。  ⑥は日本口腔外科学会の編になる用語集で、同義語を含む約1800語について解説が加えられています。巻末に和文索引、欧文索引が、また巻頭に「読みと欧文表記の対応表」が付されています。  ⑦は日本歯科保存学会が編集した用語集です。同義語を含む約1000語を選定し、解説を加えています。巻末に和文索引、欧文索引があります。  ⑧は日本歯科技工学会の編によるもので、同義語を含む3000語以上を収録し、巻末には索引に加え同義語一覧、略語一覧があります。  ⑨は日本補綴歯科学会が編集した用語集で、初版刊行は2001年です。同義語を含めて約1000語を収録し、日本語索引、外国語索引のほか人名索引、同義語一覧を掲載しています。 なお、解説のない用語集としては、日本歯科医学会が改訂・編集を行い、約23000語を収録した『日本歯科医学会学術用語集』(医歯薬出版 2008 R497.033/ニホ)、日本矯正歯科学会が編集し約2300語を収録した『歯科矯正学専門用語集』(医歯薬出版 2008 R497.6/シカ)があり、いずれも文部科学省の『学術用語集 歯学編 増訂版』(日本歯科医学会 1992 R497/ガ)等をもとに作成しています。(3) 歯科医療に関する統計・データを調べるここでは、歯科医療に関して、虫歯やインプラントなど歯の治療や歯科医師に関する統計・データについて調べる際の参考資料を紹介します。請求記号 書名 出版社 出版年 ① R497.059/シカ  『歯科保健関係統計資料 2012年版』(口腔保健協会 2012.3) ② R498.059/カン  『患者調査 平成20年 上・下』( 厚生統計協会 2010.4) ③ R498.14/イシ  『医師・歯科医師・薬剤師調査 平成22年』(厚生労働統計協会 2012.4) ④ [浦]R365.5/コク  『国民生活基礎調査 平成22年 全4巻』(厚生労働統計協会 2012.4)①は(1)②で取り上げたものの姉妹編で、厚生労働省等の歯科保健に関する統計を集めた資料です。「口腔保健」を主に、「地域保健・医療」「歯科保健行政」「社会保障」の項目のもと、さまざまな統計を収載し、巻末に歯科関係の教育機関や団体の所在地・電話番号をまとめて掲載しています。 ②は、3年毎に刊行される患者に関する調査で、上巻が全国編、下巻が都道府県編となっています。 歯科疾患の患者については、性・年齢階級別、疾病原因、平均診療間隔等による統計を調べることができ、最新の調査結果は厚生労働省のウェブサイト(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/11/)に掲載されています。 ③は2年毎に刊行される医師・歯科医師・薬剤師に関する基本的な統計資料です。歯科医師と医療従事者数の年次推移や性・年齢階級別、診療科名別(矯正歯科や小児歯科など)、所在地別の数に加え、外国人歯科医師数についても知ることができます。なお、過去の結果の概要も含め、厚生労働省のウェブサイト(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/33-20.html)で閲覧することができます。 ④も3年毎に刊行される世帯を対象とした全国調査で、第2巻(「全国編」)、第4巻(「都道府県編」)に健康関係の調査を収録しており、同省のウェブサイト(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html)での閲覧も可能です。 2 テーマに関する雑誌論文・報告書・新聞記事を探す(1) 雑誌論文・報告書今回のテーマに限らず、一般的な雑誌記事を探すには「国立国会図書館サーチ」(http://iss.ndl.go.jp/)の「記事・論文」検索が網羅的で便利です。また、久喜図書館では、雑誌に掲載された論文や記事の検索ができる有料データベースとして、一般的な雑誌を対象とする「MagazinePlus」(マガジンプラス)や医療関係記事を対象とした「JDreamⅡ」(ジェイドリームツー)を導入しています。ここでは、口腔ケアに関する論文や報告書について、無料で自宅や公立図書館等のインターネット用パソコンから検索可能なデータベースを紹介します。これらは、主に巻号や執筆者、概要等を確認するものであり、基本的に論文・報告書そのものは見られないことにご注意ください。① CiNii Articles〈サイニィ〉(http://ci.nii.ac.jp/)② J-STAGE〈ジェイ・ステージ〉(https://www.jstage.jst.go.jp/)③ 科学研究費補助金データベース [KAKEN] (http://kaken.nii.ac.jp/)④ 厚生労働科学研究成果データベース(http://mhlw-grants.niph.go.jp/) ①は「サイニィ」と読み、国立情報学研究所が提供する、学会誌や協会誌、研究紀要などの学術論文を探すためのデータベースです。キーワードや執筆者などから、収録されている誌名や巻号などの情報を調べることができます。pdfファイルやリンク先の機関から入手できる論文もあります。 ②は「ジェイ・ステージ」と読み、独立行政法人科学技術振興機構が提供するウェブサイトで、学協会の機関誌に掲載された論文をインターネット上で読むことができます。 ③は、文部科学省等による科学研究費補助金を活用した研究成果のデータベースです。採択課題や研究成果報告書の情報がわかり、「口腔ケア」で検索すると300件以上の文献がヒットします。 ④は厚生労働省が行う研究助成事業の成果を公開するデータベースです。公立図書館で所蔵の少ない科学研究費報告書について、全てではありませんが、概要版(抄録)や報告書本文の検索・閲覧が可能です。「閲覧システム」から「口腔ケア」で検索すると60件以上の文献がヒットします。(2) 新聞記事 近年、各新聞社では有料オンラインデータベースで記事を提供していますが、おおよその年月がわかっていれば縮刷版を用いて記事を探すこともできます。また、各社とも最新のニュース・解説記事をウェブサイト上にも掲載しており、一部の有料記事以外は無料で閲覧が可能です。ページ内の記事を健康・医療関係の言葉で検索することができます。① 「apital」(アピタル) 朝日新聞社 (http://apital.asahi.com/)② 「yomiDr.」(ヨミドクター) 読売新聞社(http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/)③ 「47NEWS」(ヨンナナニュース) 全国新聞ネット (http://www.47news.jp/medical/)①は朝日新聞社、②は読売新聞社による医療関係記事を掲載したウェブサイトです。③は47都道府県の52新聞社に加え、共同通信の記事閲覧が可能なウェブサイトの「医療・健康」のページになります。なお、「Web患者図書館」(http://mba-web.co.jp/opac/jhpla_opac1.php)は日本病院患者図書館協会が編集するデータベースで、三大紙と日経新聞の健康・医療関係の記事について、見出し名や執筆者名、キーワードから探すことができます。また、「きょうの健康」や「がんサポート」といった一般向けの雑誌記事(8誌;休刊誌含む)の検索も可能となっています。 3 テーマに関するウェブサイトをみる医療に関する情報については、インターネット上で有用なものが多数あります。ここでは、口腔ケアに関する政府や県の施策、公的団体などを中心に参考となるウェブサイトを紹介します。(1) 診療ガイドライン① 医療情報サービス Minds〈マインズ〉(http://minds.jcqhc.or.jp/n/)② 診療ガイドライン情報(http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/guideline/) 「診療ガイドライン」とは、科学的根拠に基づいて特定の病気の標準的な診断・治療方法を示した文書をいい、通例、医学専門学会により作成されています。医療関係者向けのほかに患者・家族を対象とした一般向けのものがあり、私たちにとって参考になります。①は公益財団法人日本医療機能評価機構が厚生労働省委託事業として公開しているウェブサイトで、科学的根拠に基づいた診療ガイドラインを多数掲載しています。 「病気・テーマ別に調べる」から「一般の方」を選び、カテゴリー選択で「歯科・口腔」をクリックすると、「インプラント画像診断」「歯周病(糖尿病患者)」「有床義歯補綴」の3つのガイドライン(「Minds版ガイドライン解説」)を見ることができます。一般向けにクリニカルクエスチョン(CQ)と呼ばれる医療上の質問と解説を掲載するほか、専門用語の解説もあり、病気への理解の手助けになります。  また、「医療提供者の方」を選び同様の手順を踏むと、上記3点に加え「う蝕(虫歯)」「顎関節症」「口腔癌」「歯周病」「静脈内鎮静法(歯科)」「摂食・嚥下障害,構音障害」「歯の欠損の補綴」「非歯原性歯痛」のガイドラインを見ることができます。  なお、日本歯科医師会の「歯科診療ガイドラインライブラリー」(http://www.jads.jp/guideline/)では、Mindsへのリンク情報を含め、各学会による診療ガイドライン、指針等が掲載されています。②は東邦大学医学メディアセンターが提供するウェブサイトで、現在どのような診療ガイドラインがあるか、その書誌情報を知ることができます。「歯,口腔疾患」で検索すると約30点の診療ガイドラインがヒットし、図書として刊行されたもの、学会誌で公表されたもの等の情報がわかります。(2) 関係法令・通達をみる① 歯科口腔保健法 (http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H23/H23HO095.html)② 健康増進法 (http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H14/H14HO103.html)③ 歯科医師法 (http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO202.html)④ 歯科衛生士法 (http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO204.html)⑤ 歯科技工士法 (http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S30/S30HO168.html)⑥ 法令等データベースサービス (http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/) ①は正式には「歯科口腔保健の推進に関する法律」といい、口腔保健に関する基本理念や国・地方公共団体等の責務を定め、各種の調査研究や定期的な歯科検診の受診など、さまざまな施策を推進していくための法律です。  ②は栄養改善法の廃止により、健康づくりや生活習慣病予防を目的として平成14年に公布、翌15年5月に施行された法律です。国が策定すべき基本方針のなかに「歯の健康の保持」に関する「正しい知識普及」が挙げられています(第7条第2項6号)。  ③は歯科医師の、④⑤は歯科医療職や医療技術専門職の職務や資格などを定めた法律です。  なお⑥では、厚生労働省所管の法令、省令、告示に加え、主な訓令や通知、公示等についても日付や種別・発翰番号により細かく検索できるようになっています。(3) 関係省庁の施策を知る① 厚生労働省 「歯科口腔保健関連情報」(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/shikakoukuuhoken/)② 厚生労働省 「厚生科学審議会」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008f2q.html)③ 厚生労働省 「e-ヘルスネット」(「口と歯の健康」)(http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/)④ 文部科学省  「学校歯科保健参考資料」 (http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1306937.htm) ①は厚生労働省のウェブサイト内の「健康」のページで、法律や告示、参考資料が掲載されています。また「歯科疾患実態調査」(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-17.html)へのリンクもあり、「統計表一覧」のページからExcel形式、pdf形式で閲覧・ダウンロード可能です。「う蝕とその処置状況」「歯肉の状況」「歯列・咬合の状況」「フッ化物の塗布状況」「歯ブラシの使用状況」「顎関節の状況」「インプラントの状況」「かみあわせの状況」が掲載されています。 ②は厚生科学審議会の議事録を公開しており、厚生労働省の「審議会・研究会等」のページ内に掲載されています。口腔ケアに関して、「地域保健健康増進栄養部会」やワーキンググループも含めた「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会」の議事録、資料を見ることができます。 ③は厚生労働省が開設した健康情報サイト「e-ヘルスネット」内のページです。各分野の専門家が、総論、虫歯、歯周病、歯の喪失、顎関節、歯並び、口臭、高齢者への対応、食行動による問題点について解説しており、執筆者名や参考文献も明記されています。以上①から③は厚生労働省関係のウェブサイトで、同省の施策については『厚生労働白書』(日経印刷 R498.1/コウ)で確認することができます。ウェブサイトにも過去の分(平成12~15年版は要約版または概要版のみ)を含めて掲載されています(http://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/)。  また、「白書等データベースサービス」(http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wp/)では、厚生労働省の刊行する白書をキーワードや発行年を限定して検索することができます。④は、学校保健法や学習指導要領等の改訂を踏まえ、平成16年に発行された学校現場における歯・口の健康づくりの参考資料を「『生きる力』をはぐくむ学校での歯・口の健康づくり」と題して平成23年3月に改訂したものです。(4) 埼玉県の取り組みを知る   ① 歯科保健(http://www.pref.saitama.lg.jp/site/dental/)② 埼玉県歯科口腔保健の推進に関する条例 (http://www.pref.saitama.lg.jp/uploaded/attachment/530388.pdf)③ 埼玉県地域保健医療計画 (http://www.pref.saitama.lg.jp/site/iryou-keikaku/keikakunaiyou.html)④ すこやか彩の国21プラン (http://www.pref.saitama.lg.jp/site/healthy/sukoyaka-plan.html)①は、健康長寿課(総務・歯科担当)が作成した埼玉県の歯科保健に関する施策やデータをまとめたウェブサイトです。たとえば障害者歯科に関して、県立障害者歯科診療所5施設や口腔保健センターの連絡先、在宅歯科医療の電話相談窓口(社団法人埼玉県歯科医師会内)」の情報のほか、「埼玉県歯科保健サービスデータ集」などを掲載しています。 ②は、国の「歯科口腔保健の推進に関する法律」に基づき、平成23年10月18日に公布・施行された県の条例です。条文には、県や医療関係者とともに県民の責務についても定められています。「埼玉県法規集データベース」(http://www.pref.saitama.lg.jp/page/reikisyokigamen.html)からも閲覧できます。 ③は医療法の規定(第30条の4)に基づいて策定されたもので、昭和62年度から数次にわたって改定され、現在第5次となる保健医療に関する総合的な計画です。第2部第2章「生涯を通じた健康づくり体制の確立」に「歯科保健対策」(第4節)が盛り込まれています。なお、図書としても刊行されています(『埼玉県地域保健医療計画 平成20~24年度』 埼玉県保健医療部 2008 S498.1/サイ)。 ④は健康増進法に基づく生活習慣改善運動「健康日本21」の都道府県版にあたり、「ヘルシー・フロンティア埼玉行動計画」と題されています。平成13年度に策定され、第3章「健康づくり計画の展開」の4番目に「歯科保健」が挙げられています。図書としても刊行されています(『ヘルシー・フロンティア埼玉行動計画 すこやか彩の国21プラン〈2006年-2010年版〉』 埼玉県保健医療部 2005 S498.1/ヘル,同『新たに追加した項目について』 2008 S498.1/ヘル)。(5) 関連団体のサイトをみる① 日本歯科医師会 社団法人 (http://www.jda.or.jp/)② 日本歯科衛生士会 公益社団法人 (http://www.jdha.or.jp/)③ 日本歯科技工士会 公益社団法人(http://www.nichigi.or.jp/)④ 長寿科学振興財団 「健康長寿ネット」 公益財団法人 (http://www.tyojyu.or.jp/)⑤ 口腔保健協会 一般財団法人 (http://www.kokuhoken.or.jp/)⑥ 日本口腔保健協会 一般財団法人 (http://www.jfohp.or.jp/)⑦ 8020推進財団 公益財団法人(http://www.8020zaidan.or.jp/)  ①~③は歯科医療関係者団体のページで、①は「歯とお口のホームページ」と題した歯科医師会のウェブサイトです。「全国の歯医者さん検索」など一般向けに役立つページがあります。また、②は歯科医師の指示のもとに診療補助を行う歯科医療職、③は入れ歯や詰め物などの製作・加工を行う医療技術専門職で、その職能団体が開設しているウェブサイトになります。それぞれ埼玉県支部と支部のウェブサイトを持っています。このうち社団法人「埼玉県歯科医師会」 (http://www.saitamada.or.jp/)のウェブサイトでは、県内の歯科診療所検索や休日・急患診療所案内など、役立つ情報が掲載されています。  ④は高齢者の健康や病気、介護などの情報を掲載している財団法人のウェブサイトで、「医療 >歯・口腔疾患」のページには「歯周病と全身疾患の関係」「口腔ケアの具体的方法」など、「長寿 >高齢者と食事」には摂食・嚥下機能や介護食などの解説が掲載され、高齢者や家族にとって参考になります。  ⑤は戦前に設立され、現在は各学会の事務代行や歯科関連書籍の出版などを行っている財団法人のウェブサイトです。「協会概要 >関連リンク」から、日本歯科医学会の専門分科会、認定分科会、その他歯科関係学会など、以下(6)でご紹介する学会が掲載されています。  ⑥では医療情報を一般向けにわかりやすく解説している「お口の健康情報ナビ」が役立ちます。対象を「子ども」「おとな」「高齢者」「女性」に4区分し、イラストも豊富に掲載しています。その他、「FAQお口の相談室」「動画でわかる!お口の健康」といったページがあります。  ⑦の「8020運動(はちまるにまるうんどう)」は、満80歳で20本以上の歯を残そうと趣旨のもとに、厚生労働省や日本歯科医師会が推進している運動です。ウェブサイトの「歯とお口の健康小冊子」のページには小冊子が16点掲載されており、電子ブックによる閲覧や、pdfファイルでのダウンロードが可能です。また「データバンク」の「掲載データ一覧」のページからは法令・通知、教育関係の資料集等、さまざまな資料が閲覧できます。 なお、民間会社の設立した団体で関連情報を公開しているケースがあります。たとえば、サンスター歯科保健振興財団が監修している「Mouth & Body PLAZA」(http://www.mouth-body.com/)というウェブサイトでは、 口腔ケアに関するさまざまな情報を掲載しています。ページ内には、口腔ケアについての専門的な情報が盛り込まれた「M&Bスクール」、口腔の健康を保つための食事メニューを紹介した「噛む×2ダイニング」、さらに歯みがきのし方や口腔ケアに関するQ&Aなど、多くの一般向けに役立つ情報を見ることができます。(6) 関連学会のサイトをみる 口腔・歯学系の学会は数多くあります。学会によっては「一般の方へ」などの会員以外に向けたページやコンテンツを作成しており、専門用語や病気についての一般向け解説や学会認定医などを掲載していて、私たちにとって参考となります。以下、そうした学会のウェブサイトを中心にまとめました。  なお、ご紹介する学会は全て日本歯科学会(日本歯科医師会の学術団体)の専門分科会となります。① 日本口腔外科学会 公益社団法人(http://www.jsoms.or.jp/public/)② 日本矯正歯科学会 一般社団法人(http://www.jos.gr.jp/)③ 日本歯周病学会 特定非営利活動法人 (http://www.perio.jp/)④ 日本障害者歯科学会 一般社団法人 (http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh-hp/html/)⑤ 日本小児歯科学会 一般社団法人 (http://www.jspd.or.jp/)⑥ 日本補綴歯科学会 社団法人(http://www.hotetsu.com/p1.html) ①は学会の「一般の皆様へ」のページです。「口腔外科とは?」では疾患を14の大分類に分け、中分類以下で個々の疾患の特徴と標準的な治療法について画像を加え、解説しています。「口腔外科相談室」では、気になるトラブルを顔、あご、口の中に分け、わかりやすい言葉で丁寧に解説しています。 ②も学会が開設している一般市民向けのページです。不正咬合について画像で紹介する「矯正歯科ってなに?」、学会による認定医・専門医がわかる「お近くの認定医・専門医を検索」、先天疾患や顎変形症に関し保険適用される「自立支援・顎口腔機能施設リスト」、歯科矯正に関するFAQを掲載した「矯正歯科診療のQ&A」があります。 ③は歯周病とその治療についての研究や予防活動を行うNPO法人で、「歯周病Q&A」には原因、症状、治療、予防に関する質問と回答が多数掲載され、「認定医・歯周病専門医名簿一覧」では各県別の名簿が一覧できます。また「出版物 >ガイドライン(指針)」のページでは5つのガイドラインを、同じく「用語集」からは「用語一覧」「同義語一覧」を見ることができます。 ④は通常の歯科診療が困難な高血圧症や糖尿病、要介護の方を診療対象とし、障害者歯科に関する研究を行っている学会です。「一般の方へ >認定医のいる施設」では、県別、実施項目別(障害児や要介護等)の検索ができ、「全国口腔保健センター診療所一覧」では埼玉県内3機関の情報が得られます。 ⑤は学会の一般向けページです。「専門医・認定医がいる施設検索」では県別、人名による検索ができ、「こどもたちの口と歯の質問箱」には成長段階別に約100のQ&Aが掲載されています。また「学会からの提言 >小児科と小児歯科の保健検討委員会」にはイオン飲料とむし歯、母乳とむし歯、子どもの間食などについての学会の考え方が示され、対象年齢の子どもを持つ親にとって参考になります。 ⑥は治療用の詰め物や義歯、インプラント等の技術や材料に関する研究を行っている学会です。この一般向けのページでは「補綴歯科ってなに?」「よくわかる補綴歯科講座」「補綴歯科なんでも質問箱」など、分量も豊富で一般向けにわかりやすい記事を掲載しています。「都道府県別専門医名簿」では各県別の学界の認定医を、「学界発行物」のページでは診療ガイドラインを見ることができます。 参考資料:『口と歯の事典』(朝倉書店 2008), 4-254-30091-3(当館請求記号 R497.036/クチ) 参考資料:『歯科保健指導関係資料 2012年版』(口腔保健協会 2012), 4-89605-279-X(当館請求記号 R497.9/シカ) 参考資料:『医療問題の本全情報 2003-2012 』(日外アソシエーツ 2012), 4-8169-2382-9(当館請求記号 R498.031/イリ) 参考資料:『研究社歯学英和辞典』(研究社 2012), 4-7674-3470-X(当館請求記号 R497.033/ケン) 参考資料:『歯科聞き言葉辞典 ポケット版』(医歯薬出版 2010), 4-263-43341-6(当館請求記号 R497.033/シカ) 参考資料:『老年歯科医学用語辞典』(医歯薬出版 2008), 4-263-45619-X(当館請求記号 R497.033/ロウ) 参考資料:『インプラント新辞典』(クインテッセンス出版 2010), 4-7812-0155-5(当館請求記号 R497.5/イン) 参考資料:『新常用歯科辞典 第3版』(医歯薬出版 1999), 4-263-45443-X(当館請求記号 R497.033/シン) 参考資料:『歯周病専門用語集 2006』(医歯薬出版 2007), 4-263-45602-5(当館請求記号 R497.26/シシ) 参考資料:『口腔顎顔面外科学専門用語集』(医歯薬出版 2011), 4-263-45648-3(当館請求記号 R497.3/コウ) 参考資料:『保存修復学専門用語集』(医歯薬出版 2009), 4-263-45628-9(当館請求記号 R497.4/ホソ) 参考資料:『歯科技工学用語集』(医歯薬出版 2011), 4-263-43348-3(当館請求記号 R497.5/シカ) 参考資料:『歯科補綴学専門用語集 2009』(医歯薬出版 2009), 4-263-45627-0(当館請求記号 R497.5/シカ) 参考資料:『歯科保健関係統計資料 2012年版』(口腔保健協会 2012), 4-89605-280-3(当館請求記号 R497.059/シカ) 参考資料:『患者調査 平成20年 上・下』( 厚生統計協会 2010), (当館請求記号 R498.059/カン) 参考資料:『医師・歯科医師・薬剤師調査 平成22年』(厚生労働統計協会 2012), 4-87511-517-2(当館請求記号 R498.14/イシ) 参考資料:『国民生活基礎調査 平成22年 全4』(厚生労働統計協会 2012), (当館請求記号 R365.5/コク)

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