起源:清代の『随園食単』(1792)に出る「肉餃」以前には料理書にみられないので清代にはじまるといわれてきたが、1968年に中国唐代の遺跡から餃子の形をした食品が出土したため唐代とする説もある。「餃子」に関連のありそうな中国の古い文献が簡略に紹介されている。中国料理辞典』p136-137では明代末に著された辞書『正字通』に初めてみられ、そののち1800年代末までは『養小録』(1679)『随園食単』(1792)の二冊に記述があるのみ。北方から南方に伝来したのが定説とある。
回答プロセス:『ものの歴史を知る本Ⅰ』日外アソシエーツ(1998 )を「中国料理」で引くと4冊の図書がある。そのうち所蔵のあった『一衣帯水』p222-232に「餃子とラーメン」の項があり、餃子の伝来、起源の記述がある。
参考資料:『一衣帯水』柴田書店(1987) 『中国料理辞典』下 同朋社(1999),
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