次の資料に関連記述あり。
(1)「いろはうた【伊呂波歌】」の末尾に「京」がつくことについて
・日本国語大辞典 第2巻 いろさ-おもは 日本国語大辞典第二版編集委員会/編 小学館 2001.2 813.1
※p.6-7「いろはうた【伊呂波歌】」の項に次のような記述あり。
「・・・また、末尾に「京」がつけ加えられて用いられたのは鎌倉時代から、「ん」がつけ加えられたのはかなり時代が下がると思われる。・・・」
・音図及手習詞歌考 図書 大矢透 編 (大日本図書, 1918)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/947199
※① p.70「悉曇輪略抄の伊呂八」、「悉曇輪略抄の伊呂八の写真」※「京字」の含まれる例
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/947199/42
② p.87~「伊呂波の末に京字を」、「京字に対する諸説」などあり。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/947199/50
上記①②と同じ内容が次の所蔵資料でも確認できる。
・弘法大師の教育 下 論集 空海といろは歌 久木幸男,小山田和夫/共編 思文閣出版 1988(K1885 K3 210-2)
※ ① p.113、 ② p.123
(2)いろはかるたの最後が「京」であることについて
・図説ことばあそび遊辞苑(8079 O3 2)
※p.30-31「いろは歌留多」の項に、「江戸いろはかるた」の全文が掲載されている。
最後は「京の夢 大阪の夢」となっている。
なお、次の資料に関連情報あり。
・岩波カルタ辞典(8134 T6 2)
※p.65に「京の夢 大阪の夢」の説明あり。
ただし、四股名に関する記述はなし。
(3)名字「京(かなどめ)」について
・難読・稀少名字大事典 森岡浩/編 東京堂出版 2007.5 288.1
※p.170「京 かなどめ」の項あり。次の解説あり。
「「いぬぼうカルタ」と呼ばれた。いろはカルタの最後は「京」という札であった。そのため「かなの最後」という意味で、「京」を「かなどめ」と読ませる。熊本県にある。」
(4)その他
・当て字・当て読み漢字表現辞典 笹原宏之/編 三省堂 2010.11
※p.180に次の項目あり。由来などはなし。
「かなどめ → かながしら
【京(かなどめ)】(しこ名)」
(関連情報 その1)
なお、「当て字・当て読み漢字表現辞典」には次の①、②の項目あり。
①「にのまえ【一】」の項あり。次の解説あり。
「(姓)〔TBS系列の名字の番組2005年9月14日(※)〕◇姓というが、全数調査がないため実在するかどうか議論がある。十の「つなし」などとともに判じ物のよう。」
※〔TBS系列の名字の番組2005年9月14日〕は、
朝日新聞縮刷版2005年9月14日(水)より次のことではないかと思われる。
・「あなたは第○位? 日本全国名字ランキング!! 方言満載で今晩大発表」
「難読名字 読めます?」あり。
②「つなし【十】」の項あり。次の解説あり。
「(姓)「一つ」~「九つ」、「十」は「つ」なし。姓という。判じ物のよう。」
(関連情報 その2)
・日本人の名字なるほど・オモシロ事典 知っていそうで知らない 森岡浩/著 日本実業出版社 1998.11 288.1
※次のような内容あり。
p.24「12 まるで判じ物、月日そのままの名字」
p.47「33 一から億まで こんなにある数字の姓」
※芸名「一愛(にのまえ・あい)」
p.100「7 苗字の幽霊は単純な理由で現れる」
p.101「8 読み方も10通り?「十」さんの怪」
p.202「5 小林山に富士桜? しこ名が名字に化けるとき」
回答プロセス:・いろはうた : 日本語史へのいざない(B7 K46 2)
※p.24に「いろはうた」があるが、最後は「酔ひもせず」で、「京」とは関係がなさそう。
・岩波いろはカルタ辞典(8134 T6 2) ※配列は五十音順
※てがかりなし。
開架で相撲に関する資料も何点か確認したが
関連した記述は見当たらなかった。
事前調査事項:最初の質問は「いろはの本はあるか?」といった内容だった。
インタビューで次のことがわかった。
・テレビの相撲中継(2013/9/22か?)で、珍しい四股名をいくつか紹介していて、その中に「京」と書いて「かなどめ」と読むものがあった。
・「かなどめ」と読む理由は、「いろは」が「京」で終わるから、とのことだった。
・そのことを確認したいので「いろは」の本を探している、とのこと。
参考資料:荻生待也 編著. 図説ことばあそび遊辞苑. 遊子館, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009146867-00, 9784946525841
参考資料:時田昌瑞 著. 岩波いろはカルタ辞典. 岩波書店, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007554005-00, 4000803026
参考資料:小松英雄 [著]. いろはうた : 日本語史へのいざない. 講談社, 2009. (講談社学術文庫 ; 1941)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010061231-00, 9784062919418
参考資料: ・音図及手習詞歌考 図書 大矢透 編 (大日本図書, 1918)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/947199,
参考資料:久木幸男, 小山田和夫 著. 弘法大師の教育 下巻 (論集空海といろは歌). 思文閣出版, 1984.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001776394-00,
参考資料:いろは歌の本で山上憶良について書かれている本は?(香川県立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000078917-00,
参考資料:いろは順を知りたい(香川県立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000070760-00,
参考資料:寺小屋で使われていた教科書で、「七ついろは」など、ごくごく簡単な内容のものが見たい(香川県立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000078910-00,
参考資料:「いろはかるた」の実物が付いた資料はあるか。(香川県立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000078911-00,
参考資料:笹原宏之 編. 当て字・当て読み漢字表現辞典. 三省堂, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011013526-00, 9784385137209
参考資料:江戸時代に描かれたもので、いくつかの絵を使って言葉を表している遊び絵が見たい。(相模原市立相模大野図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000082080-00,
備考:「いろは」については、しばしば質問がある。
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