『新撰菟玖波集』に7句入集されている。詳細については照会資料をご確認下さい。
回答プロセス:1.「玄清」について事典類を調査。
・『連歌辞典』(廣木一人編 東京堂出版 2010年)[資料番号0105503346]→p97「玄清」の項に「『新撰菟玖波集』に七句入集」とある。
・『日本古典文学大辞典』第2巻(日本古典文学大辞典編集委員会編 岩波書店 1984年)→p449「玄清」の項に、「文明十四(一四八二)年三月七日の『薄何百韻』(山田孝雄本)に宗祇・宗歓らと一座したのが初見。以後、宗祇と共に多くの連歌に参加。『新撰菟玖波集』には七句の入集を許された」とある。
2.『新撰菟玖波集』の所蔵を調査。
・自館システムで書名「新撰菟玖波集」を検索するが未所蔵。
・国文学研究資料館webサイトの「日本古典籍総合目録」( http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/about.html )により「新撰菟玖波集」の活字本を調査し、所蔵調査すると、『続々群書類従』第15巻 歌文部(国書刊行会 1908年)に収載があった。
3.『続々群書類従』第15巻 歌文部(国書刊行会 1908年)収載の「新撰菟玖波集」を調査すると、玄清法師の句は次の通り。
・p386上段 いかなるかたに しくれゆくらん/ふくるよの 月に雲なき あまのはら(巻四・秋)
・p389下段 又うちそよく 秋のはつかせ/あはれにも 山田のひつち ほに出て(巻五・秋下)
・p401下段 おもひなをきそ うきよなりけり/おくれしよ 忘れかたみも 何かせん(巻七・哀傷)
・p409下段 たかあとゝなき やとのかよひち/あた人に 我なひとつの たつもうし(巻九・恋中)
・p433下段 われとこゝろを しつめてやみん/おもかけの 花にたちそふ 山嵐(巻十三・雑一)
・p444上段 なとひたすらに わすれはつらん/われならぬ 影やは宿る ますかゝみ(巻十五・雑三)
・p449下段 いつまての つれなき人に かよはまし/おひのまくらの いにしへの夢(巻十六・雑四)
4.国文学研究資料館webサイト内「日本古典籍総合目録」で著者名「玄清」で検索すると、「池田千句」「石清水初卯千句三物」「永正十二年十一月十一日聴雪宗長等山何百韻」などがヒットするが、すべて写本のみで、活字本に収載のあるものは見当たらなかった。
参考資料:『続々群書類従』第15巻 歌文部(国書刊行会 1908年), (p386,p389,p401,p409,p433,p444,p449)
備考:・玄清(嘉吉3(1443)-大永元(1521)年)は、連歌師、禅僧。俗名は肥田(または河田)兵庫助春仲。別号、帰牧庵。宗祇の門弟で、宗祇の旅中の留守番役を務めた。
・玄清についての説明(経歴等)のある資料として『連歌史論考』上巻(木藤才蔵著 明治書院 1993年)[資料番号0102662475]p561-562がある。
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