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宮沢賢治の弟・宮沢清六が発行した『国訳妙法蓮華経』は、島地大等が書いた 『漢和対照妙法蓮華経』を元にしたものか知りたい。(岩手県立図書館)

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 宮沢賢治は島地大等の『漢和対照妙法蓮華経』に多大な影響を受けた。  宮沢賢治の弟・宮沢清六が賢治の遺志で発行した『国訳妙法蓮華経』は、 島地大等の『漢和対照妙法蓮華経』を校正したものであると伝えられている。 以下、詳細。 参考資料1 『宮沢賢治と法華経』  p.55~56   「賢治と法華経の関係」(森 荘已池)本文中、『国訳妙法蓮華経』の校正者である  松本日宗氏が、島地大等の『漢和対照妙法蓮華経』を原本にして原稿を作った  ことが記されている。   参考資料2 『宮沢賢治の宗教世界』  p.8 「中学生時代」 本文一部抜粋  “いよいよ受験準備に取りかかった賢治に、その夏特筆すべきことが起った。それは  父が常に宗教のことで尊敬していた高橋勘太郎という人から父に贈られた国訳妙法  蓮華経を賢治が読んだということである。   この本は前年から賢治が説教を聞いていた浄土真宗の島地大等の編輯したもの  で、その中の「如来寿量品」を読んだときに特に感動して、驚喜して身体がふるえて  止まらなかったと言う。   後年この感激をノートに「太陽昇る」とも書いている。以後賢治はこの経典を常に  座右に置いて大切にし、生涯この経典から離れることはなかった。” 参考資料3 『新宮沢賢治語彙辞典』  p.691~692 「妙法蓮華経」 本文一部抜粋  “賢治における「妙法蓮華経」の影響は多く論ぜられているとおりだが、一八歳の時、  島地大等編の『漢和対照妙法蓮華経』(→赤い経巻)を読んで深く感動し、生涯の  一大転機となったと言われる。   以来、彼のこの教えへの帰依は終生変らぬばかりか強まるばかりであった。” このほか、当館では未所蔵だが以下の文献がインターネット上で公開されている。 「島地大等が宮沢賢治に与えた影響」田村公子/著  (『留学生教育』琉球大学留学生センター紀要 第2号 p.23-39に所収)  琉球大学 2005年  http://ci.nii.ac.jp/els/110004630633.pdf?id=ART0007342579&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1350871016&cp=  (最終アクセス 2013年2月22日) 島地大等の『漢和対照妙法蓮華経』と、宮沢賢治の弟・宮沢清六が発行した『国訳妙 法蓮華経』は当館に所蔵あり。 参考資料4 『漢和対照妙法蓮華経』 参考資料5 『国訳妙法蓮華経』 回答プロセス:・『新宮沢賢治語彙辞典』で、キーワード「妙法蓮華経」を確認。 ・キーワードで蔵書検索のほか、宮沢賢治と宗教に関する資料を通覧。 ・NDL-OPACおよびCiNiiで、キーワードにて文献捜索。 参考資料:1 『宮沢賢治と法華経』 森 荘已池/[ほか著] 普通社 1960年, 参考資料:2 『宮沢賢治の宗教世界』 大島 宏之/編 渓水社 1992年, 参考資料:3 『新宮沢賢治語彙辞典』 原 子朗/著 東京書籍 2000年, 参考資料:4 『漢和対照妙法蓮華経』(元の出版事項:明治書院 1918年 12版) 島地 大等/著 国書刊行会 1987年, 参考資料:5 『国訳妙法蓮華経』 宮沢清六 1934年, 参考資料:NDL-OPAC 国立国会図書館 蔵書検索・申込システム https://ndlopac.ndl.go.jp/ (最終アクセス 2013年2月22日), 参考資料:CiNii 日本の論文をさがす 国立情報学研究所 http://ci.nii.ac.jp/ (最終アクセス 2013年2月22日),

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