石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「墨書から1194年(建久5)の建立とされ現存する多宝塔中もっとも古い。亀腹(かめばら)土壇上にたち、下層は大面取の方柱上に台輪(だいわ)をめぐらし、組物は出組(でぐみ)で中備(なかそなえ)は間斗束(けんとづか)、4方とも中央間は板扉で両脇間は連子窓。内部は四天柱をたて来迎壁と高欄付きの須弥壇(しゅみだん)をもうけ、その上部および周囲とも折小組格天井(おりあげこぐみこうてんじょう)。四天柱に仏面を描き、内部全面に彩色がほどこされている。上層は12本の円柱を円形に配置して台輪をのせ、組物は四手先(よてさき)放射線状で方形の軒をささえ、屋根の頂上に露盤(ろばん)を据え相輪(そうりん)をたてる。下層平面は4方とも柱間数3間で5.82mあり上下層の釣合いがよくてすばらしい調和美をしめし、純和様のもっとも美しい多宝塔といわれている。国宝。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.36,
参考資料:
2 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
3 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
4 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
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