安楽律院は大津市坂本本町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)安楽律院に伝来する阿弥陀三尊二十五菩薩来迎図は現在比叡山内にある来迎図としては最もすぐれたものである。来迎する諸菩薩の姿態もおおらかで、藤原仏画の優雅さを残しています。紫雲にのって来迎する諸尊の下方には、往生者の屋舎やそれをとりまく自然の豊かな描写があり、この図は鎌倉時代の初めに制作されたと考えられる。往生者の屋舎の周辺には楓や萩が描かれ、池泉にはおしどりがういて、秋の風景があり、移り変わる現世の姿と、久遠の浄土から来迎する阿弥陀三尊および諸菩薩をえがくことによって、よりつよく観る人に極楽浄土への往生を願う心を誘うものであった。重要文化財。(石丸正運)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.24,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
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