西明寺は甲良町池寺にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)年代については柱上の組物の巻斗に1407年(応永14)の墨書銘があって建立年次が明確な建物である。門正面の両脇間に二天像を安置することから二天門とよばれているが、建物の形式は正面3間、梁間2間の三間一戸八脚門である。柱上組物は二手先に軒支輪をつける。屋根は入母屋造(いりもやづくり)の?葺(こけらぶき)で全体は伝統的な和様でまとめているが、柱下の礎盤や頭貫(かしらぬき)ど木鼻(きばな)をつけるなど部分的に禅宗様式をとりいれている。なお正面両脇間に金剛柵をもうけて増長天と持国天をまつる。二天像の胎内から1429年(正長2)の銘札が発見されて制作年代がわかり、甲良町の文化財に指定されている。重要文化財。(鈴木順治)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.313,
参考資料:
2 近江文化財全集 下巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-2,
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