石山寺は大津市石山寺一丁目にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「奈良・平安時代、官吏の交替にさいして、引継ぎ事務の完了を証する解由状(げゆじょう)を後任者が前任者に発行することになっていたが、両者の間でしばしば紛争や不正行為がみられた。律令政府は、それを防止すべく勘解由使(かげゆし)を設置し、監視につとめた。交替式とは、律令制の格勅から新旧の内外官吏交替の事務引継ぎや責任規定に関して細則を集成したものであり、延暦・貞観・延喜の3種の交替式がある。石山寺蔵延暦交替式は、勘解由使長官菅野真道らが、708年(和銅元)から803年(延暦22)までの国司の交替に関係する格勅類41条を集めたもので、律令制度上貴重な文書である。書写年代は不詳ながら、書風からみて貞観のころを下らないとおもわれる。(中略)国宝。(土井通弘)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.34,
参考資料:
2 国宝大事典 3 書跡・典籍 講談社 1986年 R-7091-3,
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