園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「(前略)この経蔵は毛利輝元が1602年(慶長7)山口の国清寺からうつして寄進したもので、なかには一切経をおさめた八角回転式の輪蔵があります。経蔵は1間四方の母屋(もや)を宝形造(ほうぎょうづくり)として頂点に露盤・宝珠をのせ、母屋の周りに裳階(もこし)をつけ、ともに桧皮葺(ひわだぶき)で外観は二重の建物である。裳階の平面規模は正面11.54m、側面13.06mで、母屋の前柱は大虹梁でうけて、輪蔵前の空間をひろくして、間隔をひろく配した疎垂木(まばらたるき)の軒、桟唐戸(さんからと)、花頭窓、波形連子の欄間、礎盤、頭貫木鼻(かしらぬききばな)、詰組の組物など禅宗様の形式を具備している。重要文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.135,
参考資料:
2 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
3 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
4 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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