園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「このあたりにすみついた渡来人がまつった神が園城寺の鎮守として存続したもので、国宝木造新羅明神坐像を安置する。現在の建物は1336年(延元元)新田義貞らの攻撃時に焼失後、足利尊氏の援助で1347年(貞和3)ころ再建された。母屋(もや)の正面柱間3間(6.16m)、側面2間(3.66m)の前に1間(2.14m)通りの前室(庇(ひさし)の間)をもうけ、さらに向拝を孫庇とした三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の神社本殿建築で、母屋は正面中央を板扉とする以外すべて漆喰壁(しっくいかべ)、前室は正面3間に格子戸引違建、両側面板壁、前室の各柱間上部にはこの時代の特徴をよくあらわした透彫りの欄間をいれて、全体に簡素な構造美に華麗な彫刻美を付加している。国宝。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.137-138,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
4 国宝大事典 5 建造物 講談社 1985年 R-7091-5,
参考資料:
5 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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