園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「金堂の東方に東向きにたつ美しい姿の三間一戸(さんげんいっこ)楼門です。もとは石部町の常楽寺にあった門を豊臣秀吉が伏見城にうつし、さらに家康が1601年(慶長6)当寺へ移築させたとつたえられる。上層の蟇股(かえるまた)から「大和国源六作 宝徳三年未卯月二日」の墨書が発見され、棟札写に「宝徳四壬申十月五日造立」とあって1451~52年の建立である。下層の平面寸法は7.26m×3.85m、腰組、上層柱上組物とも三手先(みてさき)で、全体は和様の建物であるが、柱下に石製礎盤(そばん)をおき、頭貫(かしらぬき)に木鼻(きばな)をつけている。木鼻にそれぞれことなった絵様を彫刻していのがめずらしい。重要文化財。(成瀬弘明)」とあります。なお、石部町は現在湖南市になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.138,
参考資料:
2 近江文化財全集 上巻 近江史跡会∥編集 近江史跡会 1974年 SB-7000-1,
参考資料:
3 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
4 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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