園城寺は大津市園城寺町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「唐院の灌頂堂の南に東面してならぶ3間四方、各面5.91mの小堂で、正側面に縁をつけ、背面には灌頂堂へ通じる伝廊が付属している。寺伝では後水尾天皇(在位1611~29)の本願により建立されたとするが、あきらかな資料はまだ発見されていない。面取方柱に台輪をのせ、出三斗組(でみつどぐみ)で、中備(なかぞなえ)は正面中央間に蟇股(かえるまた)、その他の間は間斗束(けんとづか)、軒は二軒繁垂木(ふたのきしげだるき)で、屋根は宝形造(ほうぎょうづくり)本瓦葺、頂上に露盤、宝珠をおく。隅の鬼瓦には1666年(寛文6)の箆書(へらがき)銘がある。正面中央間は桟唐戸(さんからど)、両脇は連子窓(れんじまど)、両側面の前寄2間は横舞良戸(よこらまいど)引違い、南側面の後端間は片引戸、その他の間は板壁、床は板張りで背面通りに3間通しの須弥壇(しゆみだん)をもうけている。県指定文化財。(成瀬弘明)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.138,
参考資料:
2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98,
参考資料:
3 滋賀県文化財目録 平成15年度版 滋賀県教育委員会文化財保護課∥編集 滋賀県教育委員会 2004年 SB-7000-03,
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