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延暦寺七条刺納袈裟(のうけさ)・刺納衣(さしのうえ)の概要を知りたい。(滋賀県立図書館)

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延暦寺は大津市坂本本町にあります。『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「七条刺納袈裟・刺納衣ともに延暦寺を開いた最澄が、中国から日本に将来したものと伝えられている。ともに1963年(昭和38)の文化財総合調査で発見された。(中略)七条刺納袈裟は全体が七条に仕立てられ、各条の二長一短の田相部は茶の麻を下地として太細長短の入りまじった白、茶、淡紫の麻の繊維をほぐしてのせ、全体に刺子でぬっている。この袈裟の裏縁裂に、「荊渓和尚納」「荊渓和尚納鎮仏隴供養」の墨書銘がある。天台第6祖荊渓和尚湛然のものであることをしめしている。『秘宝延暦寺』によると、これは天台山仏隴寺において最澄が入唐の師行満から、その師にあたる荊渓の法衣を伝領したとある。刺納衣は両袖などほとんど欠失しているが、その形の状態は推測できる。袷仕立で表と裏には各種の平絹が中裂として入れられ、全体におよそ三重ねの様相を帯びている。そのうえにすべてこまかい刺子がほどこされている。(中略)ともに国宝。(木村至宏)」とあります。なお、文中の「中国から日本に将来したもの」は「中国から日本に請来したもの」の誤植と思われます。 参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.79, 参考資料: 2 大津の文化財 大津市教育委員会∥編集 大津市教育委員会 1998年 SB-7011- 98, 参考資料: 3 国宝大事典 4 工芸・考古 講談社 1986年 R-7091-4,

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