『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「世喜寺とも記す。創建年代不詳。逢坂関の東側の街道沿いに位置しており、『石山寺縁起絵』第3巻にも関の近くに関寺の山門とおぼしき建物がみえている。本尊の弥勒仏(高さ5丈)は関寺大仏とよばれ、平安時代には京都の公家たちに崇敬された。976年(天延4)の大地震で大仏は損壊するが、恵心僧都とその弟子延鏡(えんきょう)により1018年(寛仁2)に本尊が、1022年(治安2)に伽藍が完成。この復興工事にさいし清水寺から寄進された役牛が迦葉仏(かしょうぶつ)であるとの噂がひろがり、それを見物する公家も多くいたといわれる。この伝説にまつわる牛塔(鎌倉時代初期)は、現在も長安寺にのこり、重要文化財に指定されている。(樋爪 修)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.437,
参考資料:
2 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.276-277,
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