『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「大津市石山内畑(うちはた)町にある。岩間寺は通称で、正しくは岩間山正法寺(しょうぼうじ)という。真言宗醍醐派。越(こし)(古代の北陸地方)の大徳といわれ、加賀の白山をひらいた泰澄が、722年(養老6)元正天皇の勅(ちょく)を奉じて、近江・山城国境の岩間山中にうつり住み、一寺を建立して千手観音を安置したことにはじまるとつたえる。紀州(和歌山県)熊野、大和(やまと)(奈良県)金峰山(きんぷせん)とならぶ、第3の霊場といわれた。室町時代には、西国(さいごく)三十三所観音巡礼の12番目の札所となり、巡礼者を広くあつめることになった。本尊の木造千手観音立像は、元正天皇の念持仏(ねんじぶつ)といわれ、汗かき観音・雷除(かみなりよけ)観音の名で信仰があつい。また木造地蔵菩薩立像・木造不動明王二童子像3躯は、平安時代の作で重要文化財。(立川 洋)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.59-59,
参考資料:
2 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.82-83,
参考資料:
3 図説近江古寺紀行 木村至宏∥著 河出書房新社 1995年 5-1800- 95,
参考資料:
4 近江路の古寺を歩く 大石真人∥著 山と渓谷社 1997年 S-1800- 97,
参考資料:
5 全国寺院大鑑 下巻 全国寺院大鑑編纂委員会∥編集 法蔵館 1991年 R-1850-セ,
参考資料:
6 日本社寺大観 寺院篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1859-フ,
参考資料:
7 日本名刹大事典 圭室文雄∥編 雄山閣出版 1992年 R-1859-タ,
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