『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「愛知郡湖東町大字北菩提寺字赤波根原に所在。祭神は火産霊神、伊邪那美神。1座は押立山の押立明神、客人の1座は白山の神という。同社文書によると、978年(天元元)押立山より、下一色の文屋康兼の邸地にうつす。さらに現在地に社殿を造営して押立保の総社となり崇敬された。1520年(永正17)客人二所大明神の神号をゆるされ、同年吉田家より正一位の宣旨をうける。また、1529年(享禄2)百済寺より45人、金剛輪寺より20人の僧をまねき、社前において盛大な千部経読誦(どくじゅ)の会をもよおし、秀吉が天下を平定すると、その臣日根野高吉は1586年(天正14)押立神社の諸役を免除した。本殿は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で檜皮葺(ひわだぶき)(南北朝)、大門は入母屋造(いりもやづくり)で檜皮葺(南北朝)でともに重要文化財に指定されている。(森山宣昭)」とあります。なお、愛知郡湖東町大字北菩提寺字赤波根原は現在東近江市北菩提寺町になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.126-127,
参考資料:
2 神社由緒記 三宅辨造∥編 滋賀縣内務部教育課 1921年 5-1700- 21,
参考資料:
3 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.115,
参考資料:
4 滋賀県神社誌 滋賀県神社庁∥編 滋賀県神社誌編纂委員会 1987年 S-1700- 87 p.395-396,
参考資料:
5 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.71,
参考資料:
6 神社名鑑 神社本庁調査部 神社本庁 1963年 R-1759-シ,
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7 日本社寺大観 神社篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1759-フ,
参考資料:
8 全国神社名鑑 下 三浦譲∥編 全国神社名鑑刊行会史学センタ- 1977年 RB-1703-ミ,
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