『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「大津市内には蝉丸をまつる神社は3社ある。関大明神(旧上片原町)・関清水大明神(旧関清水町)と通称される関蝉丸神社上社・下社と、1658年(万治元)に下社を勧請したといわれる蝉丸神社(現、大谷町)がそれで、上・中・下の三社ともよばれる。関蝉丸神社上社・下社は822年(弘仁13)小野岑守が逢坂山の山上・山下に坂神をまつったことに始まるといわれ、当初は道祖神の役割をはたしていたと考えられる。のち857年(天安元)には坂神を逢坂関の守護神とし関明神と称し、さらに946年(天慶9)、逢坂山にすんだ盲目の琵琶の名手との伝承のある蝉丸を上・下両社に合祀したという。その由緒により江戸時代中期には諸国の説教芸人を支配し免許を発行している。関蝉丸神社(中社)の境内にある石灯籠は鎌倉期のもので、蝉丸形とも時雨灯籠ともよばれ重要文化財。(樋爪 修)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.442,
参考資料:
2 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.22,
参考資料:
3 滋賀県神社誌 滋賀県神社庁∥編 滋賀県神社誌編纂委員会 1987年 S-1700- 87 p.24,
参考資料:
4 大津の社 大津市歴史博物館∥企画編集 大津市 1992年 S-1711- 92,
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