『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「犬上郡多賀町大字多賀に所在。祭神は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美(いざなみの)命。俗に「お多賀さん」の名でしたしまれている。すでに『古事記』にその記事があるが、創立年代は不詳。『延喜式』にも「多何神社二座」とあり、古くから延命長寿の神として全国的に信仰をあつめた。鎌倉期は犬上郡の総鎮守として、大祭には郡内17郷の郷民が馬頭役をつとめた。室町中期以来、神宮寺の不動院を中心に、修験者がお多賀さんのお札や杓子を諸国にくばり、いっそう信仰がひろがった。豊臣秀吉の信仰もあつく、天正年間(1573~92)に、1万石を寄進し、社殿を造営した。(中略)その後、安永・天明(1772~89)の火災で社殿が焼失、1805年(文化2)に一部が再建され、現在の建物は1933年(昭和8)に造営完成したものである。奥書院は江戸時代のもので、鳥居(一の鳥居)とともに県指定文化財、その庭は室町時代の作で、国名勝に指定されている。(後略)(浅井喜美)」とあります。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.467,
参考資料:
2 滋賀県神社誌 滋賀県神社庁∥編 滋賀県神社誌編纂委員会 1987年 S-1700- 87 p.420-421,
参考資料:
3 式内社調査報告 12 式内社研究会∥編 皇学館大学出版部 1981年 S-1700- 81,
参考資料:
4 式内社の研究 第7巻 志賀剛∥著 雄山閣 1984年 S-1700- 84,
参考資料:
5 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.300-305,
参考資料:
6 湖国百選 社寺 滋賀総合研究所∥編集 滋賀県 1993年 S-1600- 93 p.78,
参考資料:
7 社寺要覧 三宅辨造∥編 滋賀県 1923年 S-1600- 23,
参考資料:
8 神社名鑑 神社本庁調査部 神社本庁 1963年 R-1759-シ,
参考資料:
9 神社辞典 白井 永二∥編 東京堂出版 1979年 R-1759-シ,
参考資料:
10 全国神社名鑑 下 三浦譲∥編 全国神社名鑑刊行会史学センタ- 1977年 RB-1703-ミ,
参考資料:
11 日本社寺大観 神社篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1759-フ,
↧