『滋賀県百科事典』によりますと、概要は「栗太郡栗東町下戸山(しもとやま)に所在。別称小杖社(おづえしゃ)。祭神は息速別命(おちわけのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)。主神の息速別命は、奈良時代の栗太郡の豪族小槻山君の祖で、同社周辺には5世紀以降の古墳が多く点在している。創立年代はあきらかでないが、延喜式所載の社で、神階は863年(貞観5)に従五位下をさずかり、以後昇進をしつづけ、1343年(康永2)には正一位をうけている。これは、小槻氏が後世中央官人として官務家の地位を確保し、同社にたいするあつい信仰から社格昇進を懇願した結果によるものと思われる。中世においては、近江国守護佐々木氏の被官青地(あおじ)氏の庇護あつく、近世では膳所(ぜぜ)藩主より田3反歩納米5斗を寄進されている。1876年(明治9)には村社となり、同14年には郷社に列せられた。本殿は重要文化財。(宇野日出生)」とあります。なお、栗太郡栗東町下戸山は現在栗東市下戸山になっています。
参考資料: 1 滋賀県百科事典 滋賀県百科事典刊行会∥編 大和書房 1984年 S-0300- 84 p.129,
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2 日本社寺大観 神社篇 藤本 弘三郎∥編 名著刊行会 1970年 R-1759-フ,
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3 全国神社名鑑 下 三浦譲∥編 全国神社名鑑刊行会史学センタ- 1977年 RB-1703-ミ,
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4 近江・若狭・越前寺院神社大事典 平凡社∥編集 平凡社 1997年 S-1600- 97 p.117-118,
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5 式内社の研究 第7巻 志賀剛∥著 雄山閣 1984年 S-1700- 84,
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6 神社由緒記 三宅辨造∥編 滋賀縣内務部教育課 1921年 5-1700- 21,
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7 式内社調査報告 12 式内社研究会∥編 皇学館大学出版部 1981年 S-1700- 81,
参考資料:
8 滋賀県神社誌 滋賀県神社庁∥編 滋賀県神社誌編纂委員会 1987年 S-1700- 87 p.221,
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