⑧は発行元であるABCCの後継機関
「財団法人 放射線影響研究所」http://www.rerf.or.jp/index_j.htmlにて入手ができる。
⑨は国立国会図書館関西館に所蔵がある。請求記号M-ABCC
正しい著者名はPACE N, SMITH RE
⑩は「財団法人 放射能影響研究所」に参考調査依頼をしたところ、現在は内容を公開していないとの回答だった。他に利用可能な長崎西山地区関連の資料をご紹介いただけた。
「UASEC NMRI」は「USAEC NMARI」の間違いではないか。
「USAEC」はUnited States Atomic Energy Commission(米国原子力委員会)
「NMRI」はNaval Medical Research Institute(海軍医学研究所) のこと。
回答プロセス:【調査戦略】
依頼の資料は書誌にレポート番号が付与されているので、テクニカルレポートと思われる。この番号から所蔵調査をする。
【回答プロセス】
(下調べ)
JapanKnowledge(有料データベース)で「ABCC」を検索すると、「Atomic Bomb Casualty Commission:原爆傷害調査委員会」であることが分かった。
Google検索で関連する資料を確認すると「UASEC NMRI」は「USAEC NMARI」の間違いであることがわかった。
参考資料「JANJANニュース広島・長崎原爆被爆の原点に戻る(9)」
(所蔵検索)
・3件を国立国会図書館のNDL-OPACで検索すると、⑨のみヒットした。著者は「PACE N」となっていた。
・ Webcatで「ABCC」を検索すると、テクニカルレポート=業績報告書としてヒットし、所蔵している館も見つかった。
(Web検索)
・Googleで「ABCC」を検索すると、いくつか関連するサイトが見つかり、現在こちらは改組され「財団法人 放射線影響研究所」となっていることが分かった。こちらのHP>ライブラリー>出版物リスト>学術論文>業績報告書シリーズより⑧の所蔵が確認できた。原則無料で送付いただけるとのこと。
(所蔵調査依頼)
・⑨⑩について「財団法人 放射線影響研究所」に所蔵調査依頼を出したところ、⑨は同じタイトル、著者の資料でレポート番号が「ABCC-26-59」となっている資料が送付されてきた。こちらが問合せした資料と同一の内容か確認を行うと、「お送りしました業績報告書1ページ目の欄外下に、『(本報告書は)米国海軍省、外科医学局の許可により再発表』とありますので、おそらくは、1946年にDr. Pace、Dr. SmithがUS当局に提出された資料を、後年、放影研(ABCC/RERF)が業績報告書をまとめる際に掲載したものかと思われます。お送りしました報告書につきましては、放影研にご連絡がありましたので放影研出版物をご希望と思い、こちらから送付可能な資料をお送りさせていただいたものですが、内容が完全に一致するものかどうか、判断できる資料がございません。」との回答だった
・⑩は「本件は、1969年に承認されておりました研究計画書にあたりますが、現在は当該研究計画が終了しておりますことから、申し訳ありませんが、内容につきましては公開いたしておりません。」と回答があり、長崎西山地区の放射線関連のもので、HPや放影研で所蔵されている他の資料についてご紹介いただいた。
(機関の名称)
・⑨の書誌より、「USAEC」と「NMRI」をJapanKnowledge(有料データベース)とGoogleで検索すると
「USAEC」はUnited States Atomic Energy Commission(米国原子力委員会)
「NMRI」はNaval Medical Research Institute(海軍医学研究所)であると分かった。
【結果】
以上の調査結果と「財団法人 放射線影響研究所」からの回答、紹介いただいた資料のリストを依頼者にお渡しした。
依頼者より、⑧は「財団法人 放射能影響研究所」に依頼し、⑨は国立国会図書館で利用し、⑩については「財団法人 放射能影響研究所」から紹介いただいた関連資料を、先方に依頼したと返事があった。
参考資料:『JapanKnowledge』, (有料データベース)
参考資料:「財団法人 放射線影響研究所」, (http://www.rerf.or.jp/index_j.html
最終アクセス2012/08/21)
参考資料:「財団法人 放射線影響研究所」出版物送付のお申し込み, (http://www.rerf.or.jp/library/pubsend.html
最終アクセス2012/08/21)
参考資料:PACE N, SMITH RE : Measurement of the residual radiation intensity at the Hiroshima and Nagasaki atomic bomb sites. ABCC-26-59,
参考資料:JANJANニュース広島・長崎原爆被爆の原点に戻る(9), (http://janjan.voicejapan.org/world/0609/0609010502/1.php
最終アクセス2012/08/21)
照会先:「財団法人 放射線影響研究所」
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