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以下の資料について、「ABCC」、「UASEC NMRI」の報告書の所在調査とその閲覧方法。また「UASEC NMRI」の意味について教えてほしい。 ⑧ARAKAWA ET: Residual radiation, Hiroshima and Nagasaki. ABCC TR 2-62 (広島および長崎における残留放射能) ⑨PAGE N, SMITH RE : Measurement of the residual radiation intensity at the Hiroshima and Nagasaki atomic bomb sites. UASEC NMRI 160A, 1946 (広島および長崎爆心地付近における残留放射能の測定) ⑩OKAJIMA S, YOSHINAGA H, et al: Radioactive fallout effect survey; Nishiyama residents and comparison subjects, Nagasaki. ABCC RP 12-69 (長崎西山地区住民についての放射性降下物の影響調査) 【典拠】 国立国会図書館所蔵の 原爆傷害調査委員会編『原爆傷害調査委員会業績報告書』原爆傷害調査委員会,1967年.1967-0~14 掲載 「7.遮蔽調査および放射線量測定調査に関する研究計画書 広島・長崎(Edited by Kenneth B.Noble)」 の93頁に参考文献として挙げられている。⑧⑨⑩の番号は典拠に挙げた資料中で付されているもの。(立命館大学図書館)

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⑧は発行元であるABCCの後継機関 「財団法人 放射線影響研究所」http://www.rerf.or.jp/index_j.htmlにて入手ができる。 ⑨は国立国会図書館関西館に所蔵がある。請求記号M-ABCC 正しい著者名はPACE N, SMITH RE ⑩は「財団法人 放射能影響研究所」に参考調査依頼をしたところ、現在は内容を公開していないとの回答だった。他に利用可能な長崎西山地区関連の資料をご紹介いただけた。 「UASEC NMRI」は「USAEC NMARI」の間違いではないか。 「USAEC」はUnited States Atomic Energy Commission(米国原子力委員会) 「NMRI」はNaval Medical Research Institute(海軍医学研究所) のこと。 回答プロセス:【調査戦略】 依頼の資料は書誌にレポート番号が付与されているので、テクニカルレポートと思われる。この番号から所蔵調査をする。 【回答プロセス】 (下調べ) JapanKnowledge(有料データベース)で「ABCC」を検索すると、「Atomic Bomb Casualty Commission:原爆傷害調査委員会」であることが分かった。 Google検索で関連する資料を確認すると「UASEC NMRI」は「USAEC NMARI」の間違いであることがわかった。 参考資料「JANJANニュース広島・長崎原爆被爆の原点に戻る(9)」 (所蔵検索) ・3件を国立国会図書館のNDL-OPACで検索すると、⑨のみヒットした。著者は「PACE N」となっていた。 ・ Webcatで「ABCC」を検索すると、テクニカルレポート=業績報告書としてヒットし、所蔵している館も見つかった。 (Web検索) ・Googleで「ABCC」を検索すると、いくつか関連するサイトが見つかり、現在こちらは改組され「財団法人 放射線影響研究所」となっていることが分かった。こちらのHP>ライブラリー>出版物リスト>学術論文>業績報告書シリーズより⑧の所蔵が確認できた。原則無料で送付いただけるとのこと。 (所蔵調査依頼) ・⑨⑩について「財団法人 放射線影響研究所」に所蔵調査依頼を出したところ、⑨は同じタイトル、著者の資料でレポート番号が「ABCC-26-59」となっている資料が送付されてきた。こちらが問合せした資料と同一の内容か確認を行うと、「お送りしました業績報告書1ページ目の欄外下に、『(本報告書は)米国海軍省、外科医学局の許可により再発表』とありますので、おそらくは、1946年にDr. Pace、Dr. SmithがUS当局に提出された資料を、後年、放影研(ABCC/RERF)が業績報告書をまとめる際に掲載したものかと思われます。お送りしました報告書につきましては、放影研にご連絡がありましたので放影研出版物をご希望と思い、こちらから送付可能な資料をお送りさせていただいたものですが、内容が完全に一致するものかどうか、判断できる資料がございません。」との回答だった ・⑩は「本件は、1969年に承認されておりました研究計画書にあたりますが、現在は当該研究計画が終了しておりますことから、申し訳ありませんが、内容につきましては公開いたしておりません。」と回答があり、長崎西山地区の放射線関連のもので、HPや放影研で所蔵されている他の資料についてご紹介いただいた。 (機関の名称) ・⑨の書誌より、「USAEC」と「NMRI」をJapanKnowledge(有料データベース)とGoogleで検索すると 「USAEC」はUnited States Atomic Energy Commission(米国原子力委員会) 「NMRI」はNaval Medical Research Institute(海軍医学研究所)であると分かった。 【結果】 以上の調査結果と「財団法人 放射線影響研究所」からの回答、紹介いただいた資料のリストを依頼者にお渡しした。 依頼者より、⑧は「財団法人 放射能影響研究所」に依頼し、⑨は国立国会図書館で利用し、⑩については「財団法人 放射能影響研究所」から紹介いただいた関連資料を、先方に依頼したと返事があった。 参考資料:『JapanKnowledge』, (有料データベース) 参考資料:「財団法人 放射線影響研究所」, (http://www.rerf.or.jp/index_j.html 最終アクセス2012/08/21) 参考資料:「財団法人 放射線影響研究所」出版物送付のお申し込み, (http://www.rerf.or.jp/library/pubsend.html 最終アクセス2012/08/21) 参考資料:PACE N, SMITH RE : Measurement of the residual radiation intensity at the Hiroshima and Nagasaki atomic bomb sites. ABCC-26-59, 参考資料:JANJANニュース広島・長崎原爆被爆の原点に戻る(9), (http://janjan.voicejapan.org/world/0609/0609010502/1.php 最終アクセス2012/08/21) 照会先:「財団法人 放射線影響研究所」

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