お尋ねの文章は「水五訓」「水五則」と呼ばれるものと思われます。当館にも、これに関する質問がしばしば寄せられています。以前、国立国会図書館図書館協力部国内協力課編『図書館協力通信』No.21(1990.9)の「レファレンス・ルーム」に、出典調査の事例を紹介していますが、作者や出典は不明でした。また、「水五訓」の文言については、「レファレンス・ルーム」に掲載されているものの他、類似の内容で様々な表現のものが伝わっているようです。「レファレンス・ルーム」掲載以降の下記の文献にも「水五訓」が掲載されていますが、それぞれ表現の異なる部分があります。
(1)石丸浩「水と文学(3)「老子・荘子」と水五訓」
(『環境管理』32(6)1996.6 p733~736 )
(2)『東洋の知恵の環境学 環境と風土を考える新しい視点』竹林征三著 ビジネス社 1998 257p 該当箇所:p229~230
< >内は当館請求記号
----------2013.2.14.追記-----
以下のとおり情報が寄せられ、確認しました。
高島俊男『お言葉ですが…. 別巻1』連合出版, 2008.5.【KF19-J6】(「「水五訓」の謎(1)」(pp.38-44.)及び「「水五訓」の謎(2)」(pp.45-55.))で、「水五訓(水五則)」の出典について考察があり、これによると、確認できた範囲では、以下の資料が「水五訓(水五則)」が登場する最も古い資料とのことです。(【 】内は当館請求記号)
・大野洪聲「水五則(繪入教訓)」『キング』大日本雄弁会講談社,5巻2号 1929(昭和4)年2月号, p.157.【YA5-103】
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