現在婦人保護事業とは、売春防止法(昭和31年制定)に基づき、売春を行うおそれのある女性の保護更正を図ること、及び配偶者暴力防止法(平成13年制定)に基づき、配偶者からの暴力の被害者である女性の保護を図ることを目的としている。わが国の婦人保護事業は、明治以来、婦人矯風会や救世軍によって公娼廃止運動とともに進められてきた。
ここでは主に売春に関わる保護事業について考えてみた。
「社会事業に生きた女性たち:その生涯としごと」五味百合子/編(ドメス出版)1974年 同じ書名で「続」1980年、「続々」1985年がある。これに取り上げられた女性たちは、婦人保護に関わった人たちばかりではないが、参考になると思う。
その他各地の婦人相談員の手記を集めたものに「売春防止法と共に:婦人相談員の証言」全国婦人相談員連絡協議会 1976年、「売春防止法と共に 第2集」1981年がある。
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