『室生犀星全集』第七巻(新潮社 1964)に「つくしこいしに歌」が収録されており、目次には小説とあり。作中最終章で「蛁蟟(ルビ=つくしこひし)の聲はなんともいへぬ美しさで勇ましく鳴き立ち (以下略)」の文言があり。
「つくしこいし」の意味について、
『日本国語大辞典』(小学館)を引くと以下の項目があり。
「つくし-こいし」筑紫恋
[名]昆虫「つくつくぼうし」の異名。
*物類称呼(1775)二「蛁蟟、つくつくぼうし〈略〉近江にて、つくしこひしと云 (以下略)
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