近世における津波災害(現在の岩手県域)について確認できる資料は以下の通り。
(日本史における「近世」は、安土桃山時代~江戸時代を指します。〔永禄11年(1568)~慶応3年(1867)〕
(典拠:オンラインデータベース「ジャパンナレッジプラス」)(参考資料1)(最終アクセス 2012年4月15日)
参考資料2 『岩手県災異年表』
p.2 貞観11年(869)7.13(旧暦 5.26) 強震、津浪
p.3 慶長16年(1611)12.2(旧暦 10.28) 強震、津浪
p.4 元和2年(1616)12.6(旧暦 10.28) 強震、津浪
p.7 寛文2年(1662)10.20(旧暦9.9) 強震、津浪
p.10 延宝5年(1677)4.13(旧暦 3.12) 強震、津浪
p.27 宝暦元年(1751)5.21(旧暦 4.26) 津浪
p.44 寛政5年(1793)2.17(旧暦 1.7) 強震、津浪
p.65 安政3年(1856)8.23(旧暦 7.23) 強震、津浪
参考資料3 『岩手県史 第12巻 年表』
・改元以前の記載年月日は全て旧暦(凡例より)。
p.133 慶長16年(1611)9.28 三陸地方大地震、東部海岸に大津浪。
p.142 元和2年(1616)10.28 三陸海岸大槌地方大津浪襲来。
p.199 寛文2年(1662)9.9 南部領大震海嘯(岩手県災異年表)と伝えるが真疑明でない。
p.209 延宝5年(1677)3月 地震津波あり。
p.239 宝暦元年(1751)4月 大槌地方津波あり。
p.253 寛政5年(1793) 津波あり。
p.279 安政3年(1856) 強震津浪来り。
その他、以下のような調査方法があります。
盛岡藩家老席日記である『雑書』のうち、上記で確認した年代に当たる巻次を確認いただくと、
被害状況などが記載されている場合があります。ただし『雑書』で確認できる年代は、
正保元年(1644)~天保11年(1840)までです(欠年あり)。
参考資料4 『盛岡藩雑書』第1巻~27巻
・2012年4月現在の巻数。刊行継続中。
・第16巻以降は、『雑書 盛岡藩家老席日記』。
また、近代まで含めた場合、以下のような調査方法もあります。
当館ホームページ内「岩手県立図書館東日本大震災ポータル」(参考資料5)にて、「岩手の災害史」として、
ブックリスト「岩手の津波史」及び、新聞記事索引を公開中(全て最終アクセス 2012年4月15日)。
「岩手の津波史」http://www.library.pref.iwate.jp/0311jisin/iwate/list_iwatetsunami.html
「新聞記事索引」明治三陸地震津波(明治29年6月15日)、昭和三陸地震津波(昭和8年3月3日)、
チリ地震津波(昭和35年5月24日)
http://www.library.pref.iwate.jp/0311jisin/iwate/news_index.html
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